このページの本文へ移動

モバイル社会研究所

メニュー

通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【子ども】
1日平均スマホ利用時間 昨年より増え、小学生高学年78分・中学生145分(2025年10月23日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • スマホの利用時間 1日平均小学生低学年38分、小学生高学年78分、中学生145分(図1
  • 全学年前年比を上回る 特に小学生高学年の伸びが顕著で前年比+26分(図2
  • 小学生高学年はスマホ所有で2時間超、中学生非所有でも1時間超(図3

調査結果

2024年11月に実施した親と子に関する調査の中から、子のスマホの利用時間についてお伝えします。

1. スマホの利用時間 1日平均小学生低学年38分、小学生高学年78分、中学生145分

小中学生のスマホ所有率は年々上昇しており(2025年1月30日レポート参照)、所有開始時期も早まっています(2025年3月17日レポート参照)。また、GIGAスクール構想の進展により、学校におけるインターネット利用も広がっています(2025年5月8日レポート参照)。

本調査では、スマホ利用時間に焦点を当てました。図1では、学年別に「勉強目的」と「勉強以外」の1日平均のスマホの利用時間をまとめています。小学生低学年は38分、小学生高学年は78分、中学生になると2時間を超え、145分となりました。

なお、タブレット・パソコンの利用時間は参考資料をご覧ください。

図1. 【小中学生】1日あたりのスマホの利用時間(学年別)

※全国の小中学生が対象

2. 全学年前年比を上回る 特に小学生高学年の伸びが顕著で前年比+26分

次に、比較可能な関東地域の小中学生を対象に、2022年から2024年にかけてのスマホの利用時間(勉強目的・勉強以外を含む)を比較しました。

図2に示す通り、全学年で2024年の平均利用時間は前年を上回る結果となりました。特に、小学生高学年の伸びが顕著で、前年より26分増加しています。

この増加傾向は、スマートフォンの所有率の上昇と関連しており、小学生高学年の所有率が最も大きく伸びていることが背景にありそうです(2025年1月30日レポート参照)。

図2. 【小中学生】1日あたりのスマホの利用時間(経年変化)

※関東の小中学生が対象

3. 小学生高学年はスマホ所有で2時間超、中学生非所有でも1時間超

最後に、子どもにスマホを所有している(子ども専用)かどうかによって、利用時間にどのような差があるかを分析しました。小学生低学年でスマホを所有している場合、1日あたりの平均利用時間は1時間半を超えました。小学生高学年では2時間を超えています。

一方で、中学生でスマホを所有していない子どもでも、平均利用時間は1時間を超えていました。この背景には、家庭内で保護者などが所有するスマホを共有して利用している可能性があると考えられます。

図3. 【小中学生】1日あたりのスマホの利用時間(スマホ所有の有無)

※全国の小中学生が対象


【参考情報】

図4. 【小中学生】1日あたりのタブレット・パソコンの利用時間(学年別)

※学校から貸与された機器の利用も含む

なお、子どもに関する調査結果は「モバイル社会白書2024年版」でも紹介しています。(今回のレポートに関連する調査結果も掲載)

当白書は、子どもに関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。

モバイル社会研究所白書2024年版(全体)
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/wp24.html
モバイル社会研究所白書2024年版(子ども調査)
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/wp24/chap7.html

 

調査概要 ―「2024年親と子の調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 全国・小学生及び中学生とその親
回答数 1,300(組)[小中学生1,300人とその親]
抽出・割付 層化二段抽出、性別・学年・地域・都市規模の人口分布に比例して割付
調査時期 2024年11月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

page top