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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【子ども】
小中学生の約6割がタブレットやパソコンで宿題を実施(2025年8月6日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 情報機器の家庭での利用 宿題約6割 連絡事項約3割 多くは貸与された機器が利用されている(表1
  • 家庭でのオンライン授業の実施率は減少傾向(図2
  • 気象警報等の時で登校できない時にオンライン授業をした5%(図3

調査結果

2024年11月に実施した親と子に関する調査の中から、家庭での情報機器の利用(校内での利用は含まない)についてお伝えします。

1. 情報機器の家庭での利用 宿題約6割 連絡事項約3割 多くは貸与された機器が利用されている

GIGAスクール構想が始まったことで、学校との関りのいくつかの項目が情報機器を用いて行われるようになりました。2024年11月の調査結果(保護者が回答)によると、宿題の約6割が情報機器を利用して行われています。宿題以外にも、学校からの連絡事項の約3割、オンライン授業や学校の出欠報告の約1割が情報機器を利用しています。また、利用されている機器の多くは学校から貸与されたものです(表1)。

学年別の情報機器の利用率を見ると、一部項目は学年が上がると、利用率が上がる傾向です。

表1 . 【小中学生】学校関連の情報機器利用状況 (複数回答 n=1,300) %

※貸与された機器と家庭の機器両方利用している子がいるため、情報機器の利用率は必ずしも貸与された機器+家庭の機器にはならない



図1 . 【小中学生】学校関連の情報機器利用状況(学年別)[複数回答]

2. 家庭でのオンライン授業の実施率は減少傾向

比較可能な関東で、家庭での情報機器の利用を2021年からの利用推移を見ます。図2の通り、オンライン授業が大きく減少しています。新型コロナウィルスの影響が薄れたことが影響していると思われます。

図2.【小中学生】学校関連の情報機器利用状況(経年変化)[複数回答]

※対象は関東

3. 気象警報等の時で登校できない時にオンライン授業をした5%

気象警報(暴風や大雨等)や地震等で1日学校に登校できなかった時に、どのようなことを家庭で行ったかを、調査しました。多くは「指示なし」や「自主学習」でした。情報機器を利用した課題への取組は9%、オンライン授業の実施は5%となり、登校できない時の選択肢が広がっています。

図3. 【小中学生】気象警報等の時で登校できない時の学校からの指示[複数回答]

※今年度(2024年4月から調査日まで)に、気象警報(暴風や大雨等)や地震等で1日学校に登校できなかったことがある325人が対象


なお、子どもに関する調査結果は「モバイル社会白書2024年版」でも紹介しています。(今回のレポートに関連する調査結果も掲載)

当白書は、子どもに関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。

モバイル社会研究所白書2024年版(全体)
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/wp24.html

モバイル社会研究所白書2024年版(子ども調査)
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/wp24/chap7.html

 

調査概要 ―「2024年親と子の調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 全国・小学生及び中学生とその親
回答数 1,300(組)[小中学生1,300人とその親]
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・学年・地域・都市規模の人口分布に比例して割付
調査時期 2024年11月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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