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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【子ども】
GIGAスクールで変わった学びの場 小中学校に広がるデジタル授業の実態(2025年12月15日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 約半数が教科書の内容を大画面に提示、webで調べ学習、発表・話し合いで活用(図1
  • 小学生高学年と中学生の活用状況は同水準(図2
  • 活用項目数の平均は小学生低学年で1.5個、高学年・中学生は2.9個(図3

調査結果

2024年11月に実施した親と子に関する調査の中から、学校の授業での情報機器の活用状況についてお伝えします。

1. 約半数が教科書の内容を大画面に提示、webで調べ学習、発表・話し合いで活用

GIGAスクール構想により、一人一台の情報端末が貸与され、小中学校の授業でも情報機器の活用が広がっています(関連資料 モバイル社会白書2025年版 資料7-49)。

図1では、情報機器(タブレットやパソコン)を活用した授業の実施状況を「一斉学習」「個別学習」「協働学習」の3つに分類してみました。

  • 一斉学習:約半数の児童・生徒が「テレビやプロジェクターに教科書を提示」していると回答しました。
  • 個別学習:こちらも約半数の児童・生徒が「Webで情報収集」を行っていると回答し、さらに「写真・音声・動画を使った作品づくり」も行ったことがあるは3人に1人を超えています。
  • 協働学習:こちらも約半数の児童・生徒が「発表・話し合い」を実施しています。
    なお、提示した8つの学習活動のいずれも行っていないと回答した児童・生徒も、1割強存在しました。

図1. 【小中学生】デジタル授業の実施状況(n=1,259)

2. 小学生高学年と中学生の活用状況は同水準

次に、「テレビやプロジェクターに教科書を提示する」は、学年を問わず半数以上で活用されています。

一方、個別学習や協働学習に関連する項目については、小学生高学年と中学生で同程度の活用が見られ、小学生低学年よりも高い水準となっています。

図2. 【小中学生】デジタル授業の実施状況[学年別]

3. 活用項目数の平均は小学生低学年で1.5個、高学年・中学生は2.9個

提示した8つの項目に対して、いくつ活用されているか、学年ごとに集計しました。平均すると、小学生低学年は1.5個、高学年と中学生が2.9個でした。活用されている個数の分布を図3で示しています。全体では「全て活用していない」と、「5つ以上活用している」が、同水準の約15%でした。活用状況は学校・クラスによって、差があることが確認できます。地域別の状況については、参考情報をご覧ください。

図3. 【小中学生】デジタル授業 活用項目数[学年別]



[参考情報] 図4. 【小中学生】デジタル授業 活用項目数[地域別]

なお、子どもに関する調査結果は「モバイル社会白書2025年版」でも紹介しています。

当白書は、子どもに関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。

モバイル社会研究所白書2025年版(全体)
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/wp25.html
モバイル社会研究所白書2025年版(子ども調査)
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/wp25/chap7.html

 

調査概要 ―「2024年親と子の調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 全国・小学生及び中学生とその親
回答数 1,300(組)[小中学生1,300人とその親]
抽出・割付 層化二段抽出、性別・学年・地域・都市規模の人口分布に比例して割付
調査時期 2024年11月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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