【子ども】
スマホの所有率 小学生高学年 昨年比+10ポイントで初めて半数を超える
(2025年1月30日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
調査結果
2024年11月に実施した親と子に関する調査の中から、スマホ所有・利用についてお伝えします。
1. スマホの所有率 小学生高学年 昨年比+10で初めて半数を超える
2018年から調査している小中学生がスマホを自分専用に所有している割合(関東地区)を図1に示します。小学生高学年は初めて半数を超えました。また中学生も伸び87%に達しています。
図1. 【小中学生】スマホ・キッズケータイ所有率
2. スマホの利用率 上昇傾向続き、小学校高学年では昨年比+10ポイントで7割を超える
次に、関東地域における小中学生のスマートフォン利用状況を図2に示します。親のスマートフォンなどを利用しているケースがあり、図1の所有率よりもさらに利用率が高くなっています。全学年において、スマートフォンの利用は上昇傾向が続いています。特に、小学校高学年の利用率は、昨年比で10ポイント増加し、7割を超えました。また、中学生の利用率も増加し、94%に達しています。
図1の所有率と図2の利用率の差は、小学生低学年は30ポイント、小学生高学年は19ポイント、中学生は7ポイントの差が見られます。このことから、学年が低いほど子ども自身がスマートフォンを所有しているのではなく、親が所有しているスマートフォンを子どもが利用していることが推察されます。
図2. 【小中学生】スマホ・キッズケータイ利用率
※関東地域
3. スマホの所有率が半数を超えるのは小学6年生
今回の調査(2024年11月実施)では、関東地域に限らず全国で調査を行いました。以下に、全国の状況をお伝えします。
最初に、学年ごとのスマートフォンおよびキッズケータイの所有状況を図3に示します。所有率が特に大きく上昇しているのは、2か所の学年間の移行期です。まず、小学2年生から3年生に進級する際に16ポイントの増加が見られ、次に小学5年生から6年生に進級する際には21ポイントの増加が確認されます。この結果、小学6年生では、半数以上の児童がスマートフォンを所有している状況となっています。
図3. 【小中学生】スマホ・キッズケータイ利用率
4. スマホの利用率 関東・東海・近畿が平均を上回る
地域ごとにスマホの所有及び利用状況を図4・5に示します。利用状況を見ると、関東・東海・近畿が平均(67%)を上回っています。
図4. 【小中学生】スマホ・キッズケータイ所有率
図5. 【小中学生】スマホ・キッズケータイ利用率
なお、子どもに関する調査結果は「モバイル社会研究所白書2024年版」でも紹介しています。
当白書は、子どもに関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。
・モバイル社会研究所白書2024年版(全体)
・モバイル社会研究所白書2024年版(子ども調査)
調査概要 ―「2024年親と子の調査」―
調査方法 | 訪問留置調査 |
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調査対象 | 全国・小学生及び中学生とその親 |
回答数 | 1,300 |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・学年・地域・都市規模の人口分布に比例して割付 |
調査時期 | 2024年11月 |
問い合わせ先
本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。
モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
< https://www.moba-ken.jp/whitepaper/>