【子ども】
小学生の78%、中学生の65%がスマホのペアレンタルコントロールを利用(2025年6月5日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
調査結果
2024年11月に実施した親と子に関する調査の中から、ペアレンタルコントロールの利用についてお伝えします。
1. 小学生の78%、中学生の65%がペアレンタルコントロールを利用
小中学生の約半分がスマホを所有しています(2025年1月30日レポート参照)。それでは、スマホを所有させている親はどのくらいペアレンタルコントロール(管理・制限する機能)を実施しているのでしょうか。
図1の通り、スマホを所有させている小学生の78%、中学生の65%がペアレンタルコントロールを利用しています。また、中学生の15%が契約時は設定していましたが、現在は利用していませんでした。
図2ではペアレンタルコントロールの内容を紹介しています。「フィルタリング」が最も多く約8割です。
図1. 【小中学生】ペアレンタルコントロール利用率
※スマホを所有させている人が対象
図2. 【小中学生】ペアレンタルコントロールの内容
※スマホを所有させている人が対象
2. ペアレンタルコントロールを利用しなくなった理由「子が適切に利用できるようになった」が半数
次に契約時は設定していましたが、現在は利用していない親にその理由を調査しました。図3の通り、「子が適切に利用できるようになった」が最も多く半数を超えました。次いで「動画が見られない」と続きました。
図3. 【小中学生】ペアレンタルコントロールを利用しなくなった理由(n=54)
3. 約2割の親はペアレンタルコントロールをご自身で設定できない
次に親が設定できるペアレンタルコントロールの種類を見ます。図4の通り、「フィルタリング」はスマホを所有させている親の約7割がご自身で設定できると回答しました。ただ、提示した5種類の設定について、いずれも設定できない親も約2割いました。
図4. 【小中学生】親が設定できるペアレンタルコントロールの種類
4. ペアレンタルコントロール利用率、中学生は2021年以降上昇傾向
最後にペアレンタルコントロールの利用率の経年変化(関東に限る)を見ます。図5の通り、近年小学生のあまり変化はありませんが、中学生は2021年以降上昇傾向にあります。
図5.【小中学生】ペアレンタルコントロール利用率 経年推移
※対象は関東
なお、子どもに関する調査結果は「モバイル社会白書2024年版」でも紹介しています。(今回のレポートに関連する調査結果も掲載)
当白書は、子どもに関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。
・モバイル社会研究所白書2024年版(全体)
・モバイル社会研究所白書2024年版(子ども調査)
調査概要 ―「2024年親と子の調査」―
調査方法 | 訪問留置調査 |
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調査対象 | 全国・小学生及び中学生とその親 |
回答数 | 1,300(組)[小中学生1,300人とその親] |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・学年・地域・都市規模の人口分布に比例して割付 |
調査時期 | 2024年11月 |
問い合わせ先
本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。
モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
< https://www.moba-ken.jp/whitepaper/>