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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【子ども】
スマホを持ち始める年齢10.3歳
―所有理由 中学生になると「子ども起因」が増える―
(2025年3月17日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • スマホを所有する時期が中学生になると子ども起因の理由が増える(図1
  • スマホを持ち始める年齢 全国平均10.3歳 12歳が最も多い(図2図3
  • スマホ所有年齢調査開始以降、最も低くなる また男女差は最も縮まる(図4

調査結果

2024年11月に実施した親と子に関する調査の中から、スマホの所有についてお伝えします。

1. スマホを所有する時期が中学生になると子ども起因の理由が増える

スマホ所有率が小学生高学年で初めて半数を超えたと2025年1月30日のレポートでお伝えしました。ではどのような理由で親は子にスマホを持たせているのでしょうか。

スマホを持たせる時期と子どもの性別ごとの理由を、図1に示しました。この結果から、持ち始める時期(学齢)によって理由が変わることが分かりました。

小学校低学年では、主な理由として「緊急時の連絡」と「子どもの居場所の把握」が約半数と多いです。しかし、学年が上がるにつれて、これらの理由に加え「子どもが欲しいと言った」や「友だちが持ち始めた」といった、子ども自身に起因する理由が増加する傾向が見られました。

図1. 【小中学生】スマホを持たせた理由(所有させた時期別)

2. スマホを持ち始める年齢 全国平均10.3歳 12歳が最も多い

次に、スマホを所有させた年齢の平均を調べてみました。その結果、全国では10.3歳となりました。最も低いのは近畿の9.8歳となり、近畿はスマホ所有率も最も高く(2025年1月30日のレポート)、早くから多くの子に所有させている地域となりました。

学齢ごとにスマホ所有開始割合を見たのが図3となります。男女とも最も高いのが12歳ですが、23%程度であり、10%以上では8歳~13歳となり、散らばっています。

図2. 【小中学生】スマホを持たせた年齢

図3. 【小中学生】スマホを持たせた年齢(男女別)

3. スマホ所有年齢調査開始以降、最も低くなる また男女差は最も縮まる

最後に、比較が可能である関東地域でスマホ所有年齢の経年変化を見てみます。今回の調査(2024年)が最も低く、10.4歳でした。また、女子の方が早くスマホを持つ傾向は続いていますが、男子との差は、最も少なくなりました。

図4. 【小中学生】スマホを持たせた年齢 経年変化

なお、子どもに関する調査結果は「モバイル社会研究所白書2024年版」でも紹介しています。

当白書は、子どもに関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。

モバイル社会研究所白書2024年版(全体
モバイル社会研究所白書2024年版(子ども調査)

 

調査概要 ―「2024年親と子の調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 全国・小学生及び中学生とその親
回答数 1,300(組)
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・学年・地域・都市規模の人口分布に比例して割付
調査時期 2024年11月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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