【ライフスタイル】
生成AIの不満「誤情報」40%に増加、確かめながら使う姿勢の広がりも(2026年9月24日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
調査結果
NTTドコモ モバイル社会研究所では、2025年2月および2026年2月に、全国の15〜69歳を対象として、生成AIの利用意識・行動に関する調査を実施しました。本レポートでは、生成AIへの不満がこの1年間でどのように変化したかを紹介し、続いて、いわゆる「AI疲れ」の一側面とも考えられるAI生成情報の確認・選択の負担についてみていきます。
【関連する調査結果】
1. 生成AIへの不満「誤情報が含まれている」「見極めが難しい」は増加、他の項目は減少傾向
生成AIはこの1年で利用がさらに広がり、仕事や学業、プライベートを問わず、身近なツールとして定着しつつあります。それでは、こうした普及が進むなかで、利用者が感じる不満はどのように変わったのでしょうか。
2025年2月と2026年2月に全国15〜69歳の生成AI利用者に対して「あなたが利用している生成AIサービスの不満に思うことは何ですか?」と質問し、結果を比較しました(図1-1)。その結果、2025年から2026年にかけて「誤情報が含まれている」(34.8%→40.4%)、「事実と誤情報の見極めが難しい」(31.1%→35.4%)など、回答内容の正確性に関する不満が増加していました。
一方「どの生成AIサービスを使ったらよいかわからない」(16.6%→13.2%)、「あまり使いこなせていない」(23.6%→22.6%)、「お金がかかる」(12.8%→9.5%)など、使いこなしやサービス選択、費用に関する不満は、横ばいから減少していました。
生成AIの利用が広がるなかで、回答内容の正確性への不安が高まりつつあり、これが一つの課題となっていることがうかがえます。その一方で、内容を確かめながら活用する姿勢も広がりつつあると考えられます。
図1-1. 生成AIサービスへの不満(複数回答)
[調査対象:全国15〜69歳の生成AI利用者]
図1-2. 生成AIサービスへの不満(2025年と2026年のポイント差)
[調査対象:全国15〜69歳の生成AI利用者(2025年 n=1,995、2026年 n=3,669)]
2. 生成AIへの役立ち度が高い人・ファクトチェックを行う人ほど誤情報の不満が高い
それでは、この正確性に関する不満は、どのような人が感じているのでしょうか。2026年のデータで、生成AIへの役立ち度や、AI生成情報に対するファクトチェックの実施状況との関連を確認しました(図1-3、図1-4)。
その結果、生成AIが「とても役立っていると思う」人の56.0%、ファクトチェックを常に行っている人の61.7%は誤情報への不満を感じていました。役立ち度が低い層(「役立っていると思わない」39.2%)と比べると、10〜20ポイントほど高くなっています。
生成AIを役立てている人や、AI生成情報を確認する習慣がある人ほど、誤情報の不満を感じやすい傾向が見られます。
図1-3. 誤情報関連の不満を感じる割合(生成AIの役立ち度別)
[調査対象:全国15〜69歳の生成AI利用者]
図1-4. 誤情報関連の不満を感じる割合(ファクトチェック実施状況別)
[調査対象:全国15〜69歳の生成AI利用者]
3. AI生成情報の確認・選択を負担と感じる人は生成AI利用者の19.5%
前節でみたように、AIを役立て、AI生成情報を確認する人ほど、誤情報関連の不満を挙げる割合が高い傾向がありました。AIの精度が上がっても、活用が広がり重要な場面で使われるほど、確認作業の負担は相対的に高まると考えられます。近年、こうした負担は「AI疲れ」と呼ばれることもありますが、実際に確認や選択の作業そのものは、利用者にとって負担になっているのでしょうか。
生成AI利用者に調査したところ「AIが提示する情報量が多すぎて、処理や確認が負担に感じる」は9.9%、「AIの提案や回答から適切なものを選ぶのに疲れることがある」が13.0%となり、いずれか一方でもあてはまる人は19.5%となりました。
生成AIには気軽に相談したり、簡単に答えを教えてもらったりする使い方も多く、負担を感じる人は全体ではそこまで多くない傾向が見られました。
図2-1. AI生成情報の確認・選択を負担と感じる割合
[調査対象:全国15〜69歳の生成AI利用者(n=3,669)]
4. AI生成情報の確認負担、ファクトチェックを行う人ほど高いが3割未満にとどまる
AIを活用する人は、確認・選択の負担を感じやすいのでしょうか。確認・選択の負担を、生成AIの役立ち度と、AI生成情報のファクトチェック(情報の正確性・妥当性の検証)の実施状況別に集計しました。
その結果、役立ち度別では大きな差はみられなかったものの、ファクトチェックを「常に行っている」人ではほぼ3割(28.2%)が負担を感じており、「全く行っていない」人(13.0%)との差は15ポイントにのぼりました。
ただし、常にファクトチェックを行っている人でも、負担を感じているのは3割にとどまり、7割は負担を感じておらず、いわゆる「AI疲れ」の一側面と考えられる確認・選択の負担は、今回の調査では多数派にはなりませんでした。AIとの対話を通じて情報量を自分に合わせて調整できることが、確認作業の負担を抑えることにつながっている可能性があります。
図2-2. AI生成情報の確認・選択を負担と感じる割合(生成AIの役立ち度別)
[調査対象:全国15〜69歳の生成AI利用者]
※「確認・選択の負担あり」は、「AIが提示する情報量が多すぎて、処理や確認が負担に感じる」「AIの提案や回答から適切なものを選ぶのに疲れることがある」の少なくとも一方を挙げた人です。
図2-3. AI生成情報の確認・選択を負担と感じる割合(ファクトチェックの実施状況別)
[調査対象:全国15〜69歳の生成AI利用者]
※「確認・選択の負担あり」は、「AIが提示する情報量が多すぎて、処理や確認が負担に感じる」「AIの提案や回答から適切なものを選ぶのに疲れることがある」の少なくとも一方を挙げた人です。
2025年から2026年にかけて、生成AIへの不満は誤情報など正確性に関するものが増え、それ以外の項目はやや減少しました。誤情報の不満は役立ち度やファクトチェックを行う人ほど高い一方、確認・選択の負担は利用者全体では約2割で、常にファクトチェックを行う人でも3割未満でした。内容を確かめながら活用する姿勢が広がりつつあると考えられます。
モバイル社会研究所では、今後も生成AIをはじめとしたデジタル技術の利用実態について、継続的に調査・発信していきます。なお「ドコモスマホ教室」では、生成AIの基礎から実践的な使い方まで、初めて触れる方でもあんしんして学べる講座を提供しています。生成AI以外にも、スマートフォンの基本操作から応用的な活用方法まで幅広く学べる講座を提供していますのでご活用ください。
参考:ドコモスマホ教室 - スマホをかんたん、便利に、楽しく学ぼう
調査概要 ―「出典:2025年・2026年 生成AI利用意識・行動調査」―
| 調査方法 | Web調査 |
|---|---|
| 調査対象 | 全国 15歳〜69歳男女 |
| 有効回答数 | 7,527(2025年2月調査)、7,223(2026年2月調査) |
| サンプリング | クォータ・サンプリングを用いて、日本の人口構成(性別・年齢[5歳刻み]・都道府県)に基づきサンプルサイズを設計し、オンライン登録パネルから回答を収集 |
| 調査時期 | 2025年2月、2026年2月 |
問い合わせ先
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モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
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