【子ども】
小学生高学年のSNS利用率上昇傾向続き、3人に2人が利用している(2025年4月10日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
調査結果
2024年11月に実施した親と子に関する調査の中から、SNS (本レポートではLINE・TikTok・Instagram・Xを対象としています)の利用についてお伝えします。
1. 女子のSNS利用率が高く、小学生高学年で75%、中学生では96%
2025年1月30日のレポートでは、スマホの所有率が上昇しているとお伝えしました。そのスマホで利用するサービスの一つにSNSがあるのではないでしょうか。今回はSNSの利用状況をお伝えします。
図1では、サービス別のSNSの利用率(SNSをどれか一つ以上利用している割合)を示しています。中学生女子は96%となりました。全学年で女子の方が利用率は高いです。
また、LINEがどの学年でも最も高く、次いでTikTokが高い状況です。ただ、中学生になるとTikTokと同じくらいInstagramも利用しています。
なお、地域別の利用状況は参考資料で紹介しています。
図1. 【小中学生】SNS利用率
2. LINEの利用率が最も高く、次にTikTokが続く 中学生はInstagramもTikTokと同程度になる
各サービス別に利用状況を見ていきます。LINEがどの学年でも最も高く、次いでTikTokが高い状況です。ただ、中学生になるとTikTokと同じくらいInstagramも利用しています。
図2. 【小中学生】SNS利用率(サービス別)
3. 近畿のSNS利用率が最も高い
次に地域別のSNS利用率を図3に示します。近畿が最も高い状況です。近畿はスマホ所有率も最も高く、所有開始年齢も早いです(2025年3月17日のレポート)。そういったことが影響し、SNSの利用率が高くなっている可能性があります。
図3. 【小中学生】SNS利用率(地域別)
4. 小学生高学年の「LINE」「Instagram」及び、中学生の「Instagram」の上昇傾向が続く
次に、経年比較可能な関東を対象に、学年別SNS利用率の推移を見てみます。図4では、SNSをいずれか1つ以上利用している子の割合を示しています。小学生高学年の上昇が続いています。
サービス別推移を図5に示しています。各学年別になると回答者数が限られているため、調査年によって、上下することはありますが、小学生高学年の「LINE」「Instagram」及び、中学生の「Instagram」の上昇傾向は近年続いています。
図4. 【小中学生】SNS利用率推移
※対象は関東地区
図5. 【小中学生】SNS サービス別利用率推移
※対象は関東地区
小中学生のSNS利用については、利用した際の人との繋がりの変化等、今後調査結果を公表していく予定です。
なお、子どもに関する調査結果は「モバイル社会研究所白書2024年版」でも紹介しています。
当白書は、子どもに関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。
・モバイル社会研究所白書2024年版(全体)
・モバイル社会研究所白書2024年版(子ども調査)
調査概要 ―「2024年親と子の調査」―
調査方法 | 訪問留置調査 |
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調査対象 | 全国・小学生及び中学生とその親 |
回答数 | 1,300(組) |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・学年・地域・都市規模の人口分布に比例して割付 |
調査時期 | 2024年11月 |
問い合わせ先
本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。
モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
< https://www.moba-ken.jp/whitepaper/>