【子ども】
中学生のネット終了時間は午後10時25分 4年で26分遅くなる
(2023年10月12日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
調査結果
2022年11月に実施した親と子に関する調査の中から、小中学生のネット終了時間についてお伝えします。
1. 午後9時までにネット終えるのは、小学生の約8割、中学生の約2割
スマホの普及が進み、GIGAスクール構想の中で、家でもタブレットやパソコンを利用小中学生が増えています(2022年5月11日)。さらに家庭内ではゲーム機や通信教育などにも接続しネットを利用しています(2023年6月27日)。
それでは家庭において、どのくらいの時間までネットを利用しているか、調査をした結果を図1に示します。親が子にスマホの使い方について、不安に思うことを調査し、図1に示しています。小学生の約8割が9時までに終えると回答しています。中学生で9時までに終える人は約2割であり、12時以降も約2割いました。
図1. 【小中学生】ネット終了時間
2. 平均で小学生は午後8時34分、中学生では午後10時25分がネットを終える時間
ネットの利用時間の平均を算出すると、小学生は午後8時34分、中学生では午後10時25分となりました。この結果を2018年調査と比較すると、小学生で17分、中学生では26分も遅くなっています。
図2. 【小中学生】 ネット終了平均時間(経年変化)
3. 7割以上がスマホを長い時間使い過ぎてしまうと実感
次にスマホ長い時間使い過ぎてしまうことがあるか、調査しました。図3の通り、7割を超える小中学生があると回答しました。
図3. 【小中学生】 スマホを使い過ぎてしまうことがある 学年男女別
スマホ所有者が対象
4. スマホを使い過ぎてしまう理由「楽しくてやめられない」が最も多い
最後にスマホを使い過ぎてしまう理由を聞いてみました。男女・学年問わず、「楽しくてやめられない」が最も多い結果です。中学生では男女に差が見られ、男子は「暇つぶし」、女子は「友達付き合い」「話題となっていることを見逃したくない」が多い傾向でした。
図4. 【小中学生】スマホを使い過ぎてしまう理由 学年男女別(複数回答)
インターネットの利用は子どもにとっても、楽しいようです。ただ、多くの子が使い過ぎてしまうと実感しており、その結果インターネットを終える時間も遅くなっています。適正な利用のためにも、再度親子間でルールを確認することも大事ではないでしょうか(2023年7月13日)。
調査概要 ―「2022年親と子の調査」―
調査方法 | 訪問留置調査 |
---|---|
調査対象 | 関東1都6県・小学生及び中学生とその親 |
回答数 | 600 |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。 |
調査時期 | 2022年11月 |
問い合わせ先
本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。
モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
< https://www.moba-ken.jp/whitepaper/>