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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【シニア】
9割超のスマホを所有しているシニアが「便利と感じ」、
7割弱のシニアが「身の回りにないと困る」
(2021年12月2日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • スマホを所有しているシニアの9割を超えるシニアが便利と感じている
  • 新商品にも興味を示し、実用的に使っているグループ(15%)が存在する
  • 60代は70代と比較し積極派・実用派がやや多い

調査結果

シニアのスマホ所有率(シニア全体)が60代で80%、70代で62%に達しました(2021年5月26日発信:シニアのスマホ所有率)。スマホを所有しているシニアがスマホに対して、どのようなイメージ・距離感を持っているか調査・分析した結果をお伝えします。

1. 9割を超えるスマホを所有しているシニアが便利と感じている

スマホを所有しているシニアの9割超が「便利」と感じています。また、「身の回りにないと困る」も7割に迫っており、スマホがシニアにとっても欠かせない存在になっているようです。なおシニアのスマホ所有率が半数にも満たなかった2018年と比較しましたが、あまり大きな変化は起きていませんでした。(図1)。

図1.スマホへのイメージ・距離感(シニア層 スマホ所有者n=369)

2. 新商品にも興味を示し、実用的に使っているシニアグループ(15%)存在している

この結果を用い、統計的手法でグループ化すると、4つのグループに分けることが出来た。スマホに対して実用的に使っているだけではなく、新商品にも関心を示す「積極派」、実用的に使っている「実用派」、難しいと感じながらも実用的に使っている「混在派」、実用的な使い方ができていない「困難派」に分かれた。(図2)。

図2.スマホへのイメージ・距離感(シニア層 スマホ所有者)

3. スマホ所有者が持つスマホへのイメージ・距離 60代で積極派・実用派がやや多い

最後にスマホへのイメージ・距離感のグループを年代別・性別に見てみました。その結果、60代は70代と比較し積極派や実用派が若干多い結果で、性別ではあまり差異が見られませんでした(図3・図4)。

図3.スマホへのイメージ・距離感(シニア層 スマホ所有者 年代別)

図4.スマホへのイメージ・距離感(シニア層 スマホ所有者 性別)

スマホを持っていない人のスマホ・イメージのグループ(参考:11月11日発信レポート)も合わせて、シニア全体のシニアへのイメージをまとめたものが図5になります。今後、スマホに移行がさらに進む時、この比率がどう変わるか、調査を通じて注視していきます。

図5.シニアのスマホのイメージ

※()は2018年1月実査比

調査概要 ―「2021年一般向けモバイル動向調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 関東1都6県・60~79歳男女
有効回答数 508
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2021年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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