【シニア】
シニア調査開始から10年 スマホ所有率は4倍の89%
(2025年3月24日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
調査結果
2025年1月に訪問留置法(調査員が訪問し調査を承諾頂いた方に紙で質問票を配り後日回収)を用いて実査(60歳~84歳が対象)した結果より、情報機器の所有状況について、分析した結果をお伝えします。
1. 10年でスマホ所有は4倍 従来型ケータイ所有は10分の1に
モバイル社会研究所がシニア調査を始めたのは2015年で、2025年1月の調査でちょうど10年が経過しました。この10年間で、ICT(情報通信技術)の利用状況はどのように変わったのでしょうか。
第一弾としてまず、情報機器の所有状況について見ていきます。図1では、関東在住の60代と70代の情報機器の所有状況を2015年と2025年で比較しています。スマートフォンの所有率は約4倍に増加し、2025年には89%に達しました。一方、従来型ケータイは所有率が大幅に減少し、わずか7%にまで落ち込んでいます。
なお、各年のスマホ及び従来型ケータイの所有率の推移は参考情報①②をご覧ください。
図1. シニアの情報機器の所有率(10年の変化)
※対象者は関東
※パソコン・固定電話は家族所有分も含める
2. スマホ所有率シニア全体で続伸
それでは最新の2025年1月調査結果(全国)を見ていきます(図2)。スマホの所有率は全年代で昨年より伸びました。80代前半も3人に2人が所有しています。従来型ケータイは全年代で所有率を下げ、70代でも1割以下となりました。前年(2024年1月調査)との比は図3に示しています。
図2. シニアの情報機器の所有率(2025年1月)
※対象者は全国
※タブレット・パソコン・固定電話は家族所有分も含める
図3. シニアの情報機器の所有率(前年比)
※対象者は全国
※タブレット・パソコン・固定電話は家族所有分も含める
3. 東名阪のスマホ所有率、全国を上回る
最後に、地域別のスマホ・従来型ケータイの所有率を見ます。スマホ所有率は近畿で最も高く、92%となりました。東名阪が全国平均の所有率を上回る結果となりました。
図4. シニアのスマホ・従来型ケータイの所有率(地域別)
今回は10年で情報機器の所有がどのように変化したかをお伝えしました。今後もライフスタイルとICT利用を中心に10年間の変化をお伝えしていく予定です。
参考情報①:図5. 60代 スマホ・従来型ケータイの所有率(経年推移)
※対象者は関東
参考情報②:図6. 70代 スマホ・従来型ケータイの所有率(経年推移)
※対象者は関東
シニアに関する調査結果は「モバイル社会研究所白書2024年版」でも紹介しています。当白書は、シニアに関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。
・ モバイル社会研究所白書2024年版(シニア調査)
・モバイル社会研究所白書2024年版(全体)
調査概要 ―「2025年シニア調査」―
調査方法 | 訪問留置調査 |
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調査対象 | 全国・60~84歳男女 |
有効回答数 | 1,300 |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。 |
調査時期 | 2025年1月 |
問い合わせ先
本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。
モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
< https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html>