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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【シニア】
シニアのSNS利用拡大 60代の9割、70代は7割、80代前半は約半数が利用
(2025年4月18日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 60代の9割、70代は7割、80代前半は約半数がSNSを利用(図1
  • LINE・Instagramは女性、Facebook・Xは男性の利用率が高い(図2
  • 男性のLINE、女性のInstagramの上昇が大きい(図3
  • 近畿・関東が全国平均を上回る(図4
  • LINEの利用率上昇が続く(図5

調査結果

2025年1月に訪問留置法(調査員が訪問し調査を承諾頂いた方に紙で質問票を配り後日回収)を用いて実査(60歳~84歳が対象)した結果より、SNS (本レポートではLINE・TikTok・Instagram・X・Facebookを対象としています)の利用について、分析した結果をお伝えします。

1. 60代の9割、70代は7割、80代前半は約半数がSNSを利用

3月24日のレポートで、シニアの方のスマホを所有率がさらに伸び、多くの人が所有しているとお伝えしました。スマホで利用するサービスの一つにSNSがあります。今回はシニアの方がどれほどSNSを利用しているか、過去の調査結果と合わせて見ていきます。

2025年1月に実施した、全国調査の結果では、60代の9割、70代は7割、80代前半は約半数がSNSを利用していました。

図1. シニアのSNS利用

※SNS利用・・・LINE・TikTok・Instagram・X・Facebookいずれかを利用
※対象は全国

2. 男性のLINE、女性のInstagramの上昇が大きい

それでは各サービス別の利用率を西寧年代別に図に示します。同年代の中で、LINE・Instagramは女性、Facebook・Xは男性の利用率が高いです。

次に前年と比較したものを図3に示します。全体的に上昇しましたが、特に男性のLINE、女性のInstagramの上昇が大きいです。

図2. シニアのSNS利用サービス別

※対象者は全国



図3. シニアのSNS利用サービス別(前年比)

※TikTokは今年から調査開始
※対象者は全国

3. 近畿・関東が全国平均を上回る

地域別のSNS利用率を図4に示します。近畿・関東が全国平均を上回っています。近畿はスマホ所有率も最も高く、そのことが影響し、SNSの利用率が高くなっている可能性があります。

図4. シニアのSNS利用(地域別)

4. LINEの利用率上昇が続く

次に、経年比較可能な関東を対象に、60・70代平均のSNS利用率の推移を見てみます。LINEの上昇が続いています。他のサービスも緩やかな上昇傾向が続いています。

そのLINEについて、5年前の調査結果と比較したもの(利用率及び利用頻度[毎日利用している割合])が図6となります。性年代問わず、利用率だけでなく、利用頻度も上昇しています。



図5. シニアのSNS利用サービス別経年変化

※対象者は関東



図6. LINE利用率と利用頻度 2020年と2025年の比較

※対象者は関東

シニアに関する調査結果は「モバイル社会研究所白書2024年版」でも紹介しています。当白書は、シニアに関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。

モバイル社会研究所白書2024年版(シニア調査)
モバイル社会研究所白書2024年版(全体)

調査概要 ―「2025年シニア調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 全国・60~84歳男女
有効回答数 1,300
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2025年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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