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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【シニア】
スマホを持っていないシニアの約半数はスマホを「便利そうだ」と感じている
(2021年11月11日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • シニアのスマホ未保有者は約3割
  • スマホ未保有者のうち、約半数はスマホに対して「便利そうだ」と感じている
  • スマホ未保有者のうち、約3割が高関心派、性別・年代別に差異は見られない

調査結果

シニアのスマホ所有率(シニア全体)が60代で80%、70代で62%に達した(2021年5月26日発信:シニアのスマホ所有率)。逆を言えば、約3割のシニアがスマホ未所有である。では、スマホ未所有のシニアが、スマホに対して、どのようなイメージ・距離感をもっているのか、調査・分析した結果をお伝えします。

1. スマホを持っていないシニアでも約半数が「便利そうだ」と感じている

「通話・メールで十分」「操作が難しそう」「料金が高そう」と言った回答が約7割ある一方、「便利そうだと感じる」と回答したシニアも半数を超えました。シニアのスマホ所有率が半数にも満たなかった2018年と比較したが、あまり大きな変化は起きていないです(図1)。

図1.スマホへのイメージ・距離感(シニア層 スマホ未所有者n=114)

2. 約3割のスマホ未所有のシニアがスマホに高い関心があるグループ

この結果を用い、統計的手法でグループ化すると、3つのグループに分けることができました。スマホに対して高い関心がる「高関心派」、関心はややあるが難しいなど困難が勝っている「消極派」、スマホに対して関心が低い「無関心派」です(図2)。

図2.スマホへのイメージ・距離感(シニア層 スマホ未所有者)

3. スマホ未所有者が持つスマホへのイメージ・距離 年代・性別で違いは見られず

最後にスマホへのイメージ・距離感のグループを年代別・性別に見てみました。その結果、高関心派は若干70代が多く、性別ではあまり差異が見られませんでした(図3・図4)。

図3.スマホへのイメージ・距離感(シニア層 スマホ未所有者 年代別)

図4.スマホへのイメージ・距離感(シニア層 スマホ未所有者 性別)

スマホも持っているシニアが7割に達しました。スマホを持っていないシニアの周りでもスマホをもっているシニアが増えたこともあり、スマホに対して高い関心を持つ層が約3割存在しています。その反対にスマホに対してほとんど興味を示していない層も約2割存在しました。今後、スマホに移行がさらに進む時、この比率がどう変わるか、調査を通じて注視していきます。

調査概要 ―「2021年一般向けモバイル動向調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 関東1都6県・60~79歳男女
有効回答数 508
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2021年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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