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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【シニア】
シニアのスマホ所有率上昇ペース増す 60代8割、70代6割を超える
(2021年5月26日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • シニアのスマホ所有率はさらに上昇し、60代で80%、70代で62%
  • 60代の3%、70代の13%がスマホ・ケータイどちらも未所有
  • 直近でスマホを所有したシニアの理由最多は「家族からのすすめ」、「友人からのすすめ」も大きく増加、その一方能動的理由である「使いたい機能があった」は減少

調査結果

NTTドコモ モバイル社会研究所では、2021年1月にスマートフォン(スマホ)・フィーチャフォン(ケータイ)所有に関する動向について調査を実施しました。

1.60代で8割、70代で6割超がスマホ所有

60代のスマホ所有率は8割に達し、70代も6割を超えました(図1)。ケータイからスマホへの買い替えは加速した1年でした。

また減少傾向にあるものの、スマホ・ケータイ両方を所有していない70代は1割以上います。


図1.シニアのスマホ・ケータイ所有率

注1:2016年、2017年は調査未実施。
注2:2015年の「スマートフォン」はタブレット所有を含み集計。
注3:2018年は家族で共有して所有している端末を含み集計。

2. 直近にスマホを所有した人の理由「家族からのすすめ」が最多 「友人からのすすめ」が急増

スマホの急速な拡大に伴い、スマホの所有理由にも変化が見られます。スマホの所有期間別に「スマホ所有したきっかけ」を尋ねてみると、直近で所有した人は「家族のすすめ」「フィーチャーフォンが使えなくなった」が増えています。また「友人からのすすめ」も急増しています。その一方で、「使いたい機能・アプリがあった」は大きく減少しています(図2)。

多くのシニアがスマホを所有してきた昨今は能動的な理由でない層も増えてきています。スマホをより使いこなし、より豊かな生活に寄与するためにも、今まで以上にフォローする必要がありそうです。

図2.シニアのスマホ所有理由

3.女性は「家族からすすめ」が男性より高い傾向見られる

次にスマホの所有理由を男女別にみると、女性は男性に比べ「家族からのすすめ」が高く、男性は女性と比較し「仕事で必要になった」が高い傾向が見られた(図3)。

 

図3.シニアのスマホ所有理由

今後はシニアがスマホ所有をしていく中で、生活がどのように変わっていったか(人とのつながりの変化)、スマホに対してどのような態度をもっているのかを中心に分析していく予定です。

2.調査概要 ―「2021年一般向けモバイル動向調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象者 関東1都6県・60~79歳男女
有効回答数 508
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2021年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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