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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【防災】
キキクル(危険度分布)認知率22% メディア接触頻度が多いと高い傾向
(2025年7月31日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • キキクル(危険度分布)を知っている人は22% 利用したことがあるは5%(図1
  • テレビの視聴、インターネットの利用頻度が多いとキキクルの認知率が高い傾向(図2
  • 防災リテラシーが高いとキキクルの認知率が高い(図3

調査結果

2024年11月調査より、キキクル(危険度分布)についてまとめましたので、お伝えします。

1. キキクル(危険度分布)を知っている人は22% 利用したことがあるは5%

災害の危険性が迫っている時に参考になる情報として、キキクル(危険度分布)があります。テレビで紹介される他、インターネット経由で確認することもできます。

それでは、どれくらいの人が認知して、利用しているのでしょうか。全体の22%が知っていました。さらに5%の人が利用したことがありました。年代で大きな差はありませんが、20代の利用率が最も高く、年代が上がると徐々に下がっていきます。

図1. キキクル(危険度分布)の利用・認知率

2. テレビの視聴、インターネットの利用頻度が多いとキキクル(危険度分布)の認知率が高い傾向

次にメディアの利用頻度とキキクル(危険度分布)の認知率を合わせて見ます。図2がテレビの視聴頻度、図3がインターネットの利用頻度になりますが、いずれも利用頻度が多いと、キキクル(危険度分布)の認知率が高い傾向にあります。また、その傾向はより若年層が強く表れています。

図2. テレビの視聴頻度とキキクル(危険度分布)の認知率



図3. インターネットの利用頻度とキキクル(危険度分布)の認知率

3. 防災リテラシーが高いとキキクル(危険度分布)の認知率が高い

最後に、防災リテラシーとキキクル(危険度分布)の関係を見てみます。防災リテラシーが高い人は、キキクル(危険度分布)が高い傾向でした。

図4. 防災リテラシーとキキクル(危険度分布)の認知率

防災リテラシー・・理解(ハザードマップをもとに、災害時にどこが危険な場所か言える・わたしの地域で過去にどのような災害が起こったか知っている等4問)、行動(災害時、避難するかしないかの判断が適切にできる、地震が起こったとき、命を守る行動をとっさにとれる等4問)、備え(災害時の備えに関わる8項目)の結果を基に得点化した。

災害の危険がどの程度切迫しているかを知ることは、防災・減災の観点から重要です。多くの方がインターネットを利用できる環境にありますので、是非キキクル(危険度分布)等を利用して、情報を取得して欲しいです。また、気象に関する様々な用語を理解することも、防災・減災の観点から大切です。参考資料として、各用語の理解度を示します。

参考資料①:図5. 気象に関する用語の理解



参考資料②:表1. キキクル(危険度分布)利用率・認知率上位



参考資料③:

キキクル(危険度分布)気象庁
説明

なお、防災に関する調査結果は「モバイル社会研究所白書2024年版」でも紹介しています。
当白書は、防災に関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。

モバイル社会研究所白書2024年版(防災調査)
・ モバイル社会研究所白書2024年版(全体)


調査概要―「2024年防災調査」―

調査方法 Web
調査対象 全国  15~79歳男女
有効回答数 10,355
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。
調査時期 2024年11月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。

モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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