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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【防災】
災害用伝言板 利用経験があると災害時に利用できる自信が高い
(2025年6月20日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 災害用伝言板の認知率は4割 シニア層ほど高い(図1
  • 災害時の利用6.5% 体験版での利用8.6% 20代が最も多く約2割(図2
  • 若年層 認知率は低いが利用率は高い シニア層 認知率は高いが利用率は低い(図3
  • 災害時に正確に利用できると答えた人は約3割 利用率と同じく20代が最も高い(図4

調査結果

2024年11月調査より、災害用伝言板についてまとめましたので、お伝えします。

1. 災害用伝言板の認知率は4割 シニア層ほど高い

災害時に活用するサービスの一つに、スマホやパソコンなどで利用する「災害用伝言板」があります。今回は、そのサービスの認知・利用、そして災害時に利用できる自信について調査した結果を報告します。

図1は災害用伝言板の認知率になります。全体では約4割、シニア層の方が高く、70代では約半数が知っていました。

図1. 災害用伝言板の認知率(性年代別)

2. 災害時の利用6.5% 体験版での利用8.6% 20代が最も多く約2割

次に災害用伝言板を知っている人に、利用した実績があるかを聞きました。その結果、災害時の利用は6.5%、体験版での利用は8.6%でした(重複回答可能)。20代の利用が高く、災害時・体験版いずれも約2割でした。なお、災害時或いは、体験版どちらかを利用した割合は参考情報でご紹介しています。

図2. 災害用伝言板の利用率 詳細(性年代別)

※災害用伝言板を知っている人(n=4,187)が対象

3. 若年層 認知率は低いが利用率は高い シニア層 認知率は高いが利用率は低い

図1と図2の結果を合わせて見ます。年代により差が見られます。若年層は災害用伝言板について知らないことが多いですが、実際に使ったことがある人は多いです。一方で、高齢層は災害用伝言板について知っている人は多いですが、実際に使ったことがある人は少ないです。

図3. 災害用伝言板 認知・利用率(性年代別)

4. 災害時に正確に利用できると答えた人は約3割 利用率と同じく20代が最も高い

災害用伝言板を知っている人を対象に「災害時に正確に利用できる自信があるか」聞きました。その結果、約3割が適切にできると回答しました。また、20代が高く、利用した実績があると、災害時に正確に利用できる自信に繋がっている可能性があります。

また参考情報として、各調査結果の上位5都道府県を記載します。東北・九州地区が上位の項目が多いです。

図4. 災害用伝言板を災害時に正確に利用できる(性年代別)



参考情報

図5. 災害用伝言板の利用率(性年代別)

※災害用伝言板を知っている人(n=4,187)が対象



表1. 都道府県別状況

※利用率は災害用伝言板を知っている人が対象

災害用伝言板(NTTドコモ)

なお、防災に関する調査結果は「モバイル社会研究所白書2024年版」でも紹介しています。
当白書は、防災に関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。
モバイル社会研究所白書2024年版(防災調査)
・ モバイル社会研究所白書2024年版(全体)


調査概要―「2024年防災調査」―

調査方法 Web
調査対象 全国  15~79歳男女
有効回答数 10,355
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。
調査時期 2024年11月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。

モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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