【防災】
災害時の情報取得方法 若中年層は防災無線からSNSへ、シニア層は防災無線からテレビに変化
(2022年12月2日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
調査結果
NTTドコモ モバイル社会研究所では、2022年1月に実施した調査から、災害時の情報取得方法についてまとめましたで、お伝えします。
1. テレビ34%、SNS18%、情報検索16%、緊急速報メール14%
大雨や台風が接近している時に、どのような手段で情報を取得するか、調査した結果、最も重視する手段は図1の通りでした。テレビが34%と最も高く、次いでSNS、インターネットでの情報検索、緊急速報メールとICT関連が続きました。(取得する手段すべての結果はモバイル通信白書に記載しています)。
図1. 最も重視する災害情報の取得方法(n=7,050)
2. 30代以下はSNS,40代以上はテレビが最も多い
次に年代別の最も重視する手段を見ていきます。SNSは30代まで最も多く、特に20代は4割を超えています。60代以上は5%未満と少ない状況です。それに対して、テレビを最も重視する人は40代以上で最も高く、60-70代では4割を超えています。緊急速報メールはどの年代での1割程度、情報検索は40代をピークに高い傾向が見られました。また、防災無線は70代で3番目に重視されています(図2)。
図2. 年代別 最も重視する災害情報の取得方法(n=7,050)
3. 若中年層は防災無線からSNSへ、シニア層は防災無線からテレビに変化
この5年間で最も重視する情報取得方法にどのような変化が見られたか、年代別に見ていきます。10-30代はSNSが31ポイントも増えました。その分、防災無線、情報検索が減っています。40-50代もSNSが13ポイント増えています。その分、防災無線・広報車が減っています。60-70代ではテレビが17ポイント増加しています。その分、防災無線・広報車が減っています。
この結果を俯瞰してみると、防災無線からテレビ、テレビから情報検索、情報検索からSNSへの変化して来ているのが読み取れます。
表1. 年代別 最も重視する災害情報の取得方法(経年変化)
このような調査結果を多く掲載した「データでみる防災ガイド」を公開しています。ご自身の災害への備えの状況と調査結果を比較しながら、ご活用ください。なお、書き込み式となっていますので、是非印刷し活用してください。
調査概要 ―「2022年経年概況調査」―
調査方法 | Web |
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調査対象 | 全国 15~79歳男女 |
有効回答数 | 7,050 |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。 |
調査時期 | 2022年1月 |
問い合わせ先
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モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
< https://www.moba-ken.jp/whitepaper/>