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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【防災】
避難場所の認知率は65%。一方、避難経路の認知率はわずか15%
(2020年2月13日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

◆ポイント◆

  • 避難場所の認知率は約65%。男性より女性の認知率の方が高い。
  • 避難場所への避難経路の認知率は約15%。年代が上がるにつれて上昇。

災害が発生し、立退き避難が必要な場合には、当該災害に対応した避難場所へ避難する必要があります。一体どこに避難すればよいのか、ご存知でしょうか?また、その避難場所へ安全に行くにはどのようにいけば良いかご存知でしょうか。前月のレポートではハザードマップの認知率について報告しましたが、今回は避難場所、避難場所への避難経路の認知率について報告します。

1-1. 避難場所認知状況


–女性の方が認知率高く、年代が上がるにつれて認知率は向上-

避難場所について、全体では約65%の人が避難場所を認知しています。男女別では、女性の方が認知しており、年代別では、年代が上がるにつれて認知率は向上していき、60代では75%、70代では約83%が認知しています。


図1. 避難場所認知率(性別、年代別)
[調査対象:全国・15~79歳男女]

図1. 避難場所認知率(性別、年代別)


1-2. 避難場所への避難経路認知状況


–男女差はない一方で、70代の認知率が突出して高い結果に-


災害が起こった際にあわてないよう、避難場所とともに安全な避難経路を、事前に確認しておく必要があります。この避難経路についての全体の認知率は約15%となり、男女の差はほとんどみられない結果となりました。

一方、10代の認知率は約11%で20代、30代より高い結果となりました。学校等での学習により普段から意識しているものと考えられます。20代以降は年代が上がるにつれて、認知率も上がり、70代では約30%と突出して高い認知率となりました。シニア層は普段から避難経路についても認知していることがうかがえます。


図2. 避難経路認知率(性別、年代別)
[調査対象:全国・15~79歳男女]

図2. 避難経路認知率(性別、年代別)



問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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