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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【シニア】
シニアの約1割がインターネットでトラブルを経験
(2025年12月8日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • シニアの約1割がインターネットでトラブルを経験 男性が多い傾向(図1
  • トラブルの経験内容 最も多いのが「詐欺サイトに騙されそうになった・騙された」(図2
  • 男性のインターネット長時間利用者のトラブル経験の割合が高い(図3

調査結果

2025年1月に訪問留置法(調査員が訪問し調査を承諾頂いた方に紙で質問票を配り後日回収)を用いて実査(60歳~84歳が対象)した結果より、インターネット上のトラブル経験について分析した結果をお伝えします。

1. シニアの約1割がインターネットでトラブルを経験 男性が多い傾向

多くのシニア(60歳~84歳)が情報機器(スマホ・パソコン・タブレット)を所有するようになりました。(2025年3月24日レポート参照)こうした情報機器を利用する中で、インターネット上のトラブルをどの程度経験しているかをまとめました。

図1では何らかのトラブルを経験したことがある(7つ具体的事例を提示:図2参照)割合を示しています。約1割のシニアが経験していました。年代が低いほど経験率は高く、同年代では男性の方が高い傾向が見られます。

図1. インターネット上でトラブルを経験(性年代別)

2. トラブルの経験内容 最も多いのが「詐欺サイトに騙されそうになった・騙された」

次に、トラブルの経験内容について聞きました。経験があると回答した人の中では、「詐欺サイトに騙されそうになった、または実際に騙された」というケースが最も多く、6割を超えました。

図2. インターネット上のトラブルの内容(複数回答,n=119)

※インターネット上のトラブル経験がある人が対象

3. 男性のインターネット長時間利用者のトラブル経験の割合が高い

最後に、インターネット上のトラブル経験の有無とインターネット利用時間の関係を分析しました。結果として、利用時間が長いほどトラブル経験率は高い傾向が見られます。特に、男性で1日4時間以上利用する層では、トラブル経験率が顕著に高いことが確認されました。

図3. インターネット利用時間とインターネット上でトラブルを経験(性年代別)

参考: スマートフォン・タブレットなどインターネットを安全に利用するために
「トラブル対策ブック」(総務省)

シニアに関する調査結果は「モバイル社会白書 2025年版」でも紹介しています。当白書は、シニアに関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。

モバイル社会研究所白書2025年版(シニア調査)
モバイル社会研究所白書2025年版(全体)

調査概要 ―「2025年シニア調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 全国・60~84歳男女
有効回答数 1,300
抽出方法 層化2段抽出法、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2025年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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