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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【シニア】
シニアが利用している・利用したいICTサービス―「お薬手帳」「健康アドバイス」に注目―
(2024年12月19日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 15のサービスの内、60代は8.2個、70代は5.9個、80代前半は3.9個を利用(図1
  • 利用率が高い「情報の検索」「地図・乗換案内・ナビ」「災害情報」は「今よりもっと使いたい」(図2
  • 「新たに使いたい」サービス 「お薬手帳」「健康アドバイス」「情報の検索」が上位(図3

調査結果

2024年1月に訪問留置法(調査員が訪問し調査を承諾頂いた方に紙で質問票を配り後日回収)を用いて実査(60歳~84歳が対象)した結果より、ICTサービス利用・意向について、分析した結果をお伝えします。

1. 15のサービスのうち、60代は8.2個、70代は5.9個、80代前半は3.9個を利用

シニアの多くの人がスマホを所有しています(レポート2024年3月18日参照)。そこで、スマホやパソコン、タブレットなどの情報機器を使って、シニアがどのようなサービスを利用しているか調査しました。その結果をまとめると、15種類のサービスを例に挙げたところ、60代は平均8.2個、70代は5.9個、80代前半は3.9個のサービスを利用していることがわかりました。

図1. ICTサービス利用率

2. 利用率が高い「情報の検索」「地図・乗換案内・ナビ」「災害情報」は「今よりもっと使いたい」

現在、各サービスを利用している人に対して、そのサービスを、今よりもっと使いたいか調査しました。結果は図2の通りです。現在多くの人が利用しているサービス(「情報の検索」「地図・乗換案内・ナビ」「災害情報」)については、今よりもっと使いたいという意向が見られました。一方で、「お薬手帳」や「健康アドバイス」は現在の利用率は低いものの、利用している人の半数以上がさらに利用したいと考えていることがわかりました。

図2. 「今よりもっと使いたい」ICTサービス

3. 「新たに使いたい」サービス「お薬手帳」「健康アドバイス」「情報の検索」が上位

次に、現在は利用していないが、新たに使いたいサービスについて調査しました。その結果は図3に示されています。「お薬手帳」「健康アドバイス」「情報の検索」の3つが15%を超えました。「お薬手帳」と「健康アドバイス」は図2でも記載しましたが、現在の利用は高くありませんが、上位に挙げられており、シニアの関心の高さがうかがえます。

図1~3を基に、各サービスの利用中(今よりもっと利用したい・現状維持)、未利用(新たに使いたい)を合わせた結果を図4に示します。

図3. 新たに使いたいICTサービス(n=1,130)

図4. ICTサービス利用意向(n=1,130)

シニアに関する調査結果は「モバイル社会研究所白書2024年版」でも紹介しています。当白書は、シニアに関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。

モバイル社会研究所白書2024年版(シニア調査)
モバイル社会研究所白書2024年版(全体)

調査概要 ―「2024年シニア調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 全国・60~84歳男女
有効回答数 1,130
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2024年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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