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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【シニア】
シニアのメール・SNS利用 LINEがメールを初めて上回る
(2023年8月28日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 調査開始以降初めて、LINEがメールを上回る(図1
  • 女性「LINE」「Instagram」、男性 「メール」「Facebook」「Twitter」の利用が多い(図2
  • 関東のシニアはメール・SNSの利用率が高い(表1

調査結果

2023年1月に訪問留置法(調査員が訪問し調査を承諾頂いた方に紙で質問票を配り後日回収)で実査した結果より、シニアのメールとSNSの利用状況について、分析した結果をお伝えします。

1. 調査開始以降初めて、LINEがメールを上回る

メールとSNSの利用状況を図1に示します。調査開始以降初めて、LINEがメールを上回りました。メールの利用は大きく下がっていませんので、多くのシニアがメールとLINEを併用しているのが分かります。また、Facebook、Twitter、Instagramの利用率は約10%前後で大きな変化は見られませんでした。

図1. メール・SNS利用率(関東)

2. 「LINE」「Instagram」は女性が、「メール」「Facebook」「Twitter」は男性が高い傾向

次にLINEとメールの利用率を性年代別でお伝えします。いずれのサービスも60代の方が70代より高いです。そして同年代で比較すると「LINE」「Instagram」は女性が、「メール」「Facebook」「Twitter」は男性が高い傾向です。2023年6月15日のレポートでお伝えした通り、男性は女性よりパソコンの利用時間が長いです。また女性は若干ですが男性よりスマホの利用時間が長いです。利用している機器の違いがメールとLINEの差と関連していると思われます。

図2. 性年代別メール・SNS利用率(全国)

3. 関東のシニアはメール・SNSの利用率が高い

最後に地域別の利用率を見ます。表1の通り、関東が全サービスで全国平均を上回る利用率となっています。LINEとメールは地域によって、10~20ポイントほど差がある状況です。

表1. 地域別メール・SNS利用率(全国)

今回はメールとSNSの利用状況について、お伝えしました。次回は受信・発信別利用状況並びに頻度についてお伝えする予定です。

調査概要 ―「2023年シニア調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 全国・60~79歳男女
有効回答数 1,350
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2023年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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