このページの本文へ移動

モバイル社会研究所

メニュー

通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【シニア】
シニアのパソコン利用時間は男性が長い 60代は3倍、70代は5倍
スマホ利用時間はほぼ同じ
(2023年6月15日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • ネット利用時間 1日1時間以上は60代では半数、70代では約3割(図1
  • 男性はスマホとパソコンの利用時間が同じ、女性はスマホ利用時間が長い(図2
  • 関東、近畿のシニアのネット利用時間が長い傾向(図3

調査結果

2023年1月に訪問留置法(調査員が訪問し調査を承諾頂いた方に紙で質問票を配り後日回収)で実査した結果より、シニアのインターネット利用時間について、分析した結果をお伝えします。

1. ネット利用時間 1日1時間以上は60代では半数 70代では約3割

2023年3月27日のレポートでスマホの所有率はさらに拡大したとお伝えしました。それでは、シニアはどれくらいインターネットを利用しているのでしょうか。図1は性年代別にインターネットの利用時間(当レポートではスマホ・パソコン・タブレット・ケータイの利用時間、通話は除く)を示しています。60代は1時間以上の利用が男性で約6割、女性が約半数、70代は約3割となりました。

図1. インターネット利用時間(性年代別)


2. 男性はスマホとパソコンの利用時間が同じ、女性はスマホ利用時間が長い

次にスマホとパソコン別に利用時間を見てみます。図1の結果から計算した利用時間を図2で示します。スマホの利用時間は、男女でほとんど変わらないです。パソコンの利用時間は大きく異なり、男性が長く、ほぼスマホと同時間利用しています。パソコンの利用時間の差は、60代で3倍、70代になると5倍男性の方が長くなります。

図2. シニアのネット利用時間の平均(スマホ・パソコン別)

3. 関東・近畿のシニアのネット利用時間が長い傾向

最後にインターネット利用時間を地域別にみてみます。図3の通り、60代では関東・近畿が全国平均より長く、70代は関東・近畿・北陸甲信越が平均より長いです。

図3. インターネット利用時間 地域別

今回はインターネット利用時間をスマホ・パソコン別に集計し、特に性差が大きいことが分かりました。次回は、サービス別にスマホ・パソコンでの利用に差があるか、分析し報告する予定です。

調査概要 ―「2023年シニア調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 全国・60~79歳男女
有効回答数 1,350
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2023年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

page top