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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【シニア】
70代のスマホ所有率は地域差が見られ、最も高いのは近畿82%
(2023年4月6日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 70代のスマホ所有 最も高いのは近畿82% 最も低いのは北海道・東北65%(図1
  • 都市部の方がややスマホ所有率が高い傾向(図2
  • 60代 東海、北陸・甲信越でスマホ所有5年以上の割合が8割強(図3
  • 70代 関東では早くから、中国・四国はここ最近スマホ所有率が伸びる(図4

調査結果

2023年1月に訪問留置法(調査員が訪問し調査を承諾頂いた方に紙で質問票を配り後日回収)で実査した結果より、全国のスマホの所有状況に関して、分析した結果をお伝えします。

1. 70代はスマホ所有率で地域差が見られる

2023年3月27日のレポートでシニアのスマホ所有率の経年変化(関東)をお伝えしました。今回は全国のスマホ所有について報告いたします。図1の通り、60代は92%、70代は76%でした。60代の地域差は少ないですが、70代では最も高い近畿(82%)と最も低い北海道・東北(65%)では17ポイント差がありました。なお各地域のサンプル数は下段表1に表記しました。

図1. 地域別スマホ所有率


2. 都市規模が大きいとややスマホ所有率が高い

次に居住都市規模別にスマホ所有率を見てみます。60代、70代ともに大都市ほどややスマホ所有率が高い状況です。

図2. 都市規模別スマホ所有率

3. 60代 東海、北陸・甲信越でスマホ所有5年以上の割合が8割強

スマホ所有期間を地域別に確認します。まず60代を図3に示します。東海、北陸・甲信越はスマホ所有5年以上の割合が8割を超えています。一方、北海道・東北、中国・四国は5年未満の割合が3割を超えています。

図3. 60代地域スマホ所有時期 ※スマホ所有者

4. 70代 関東では早くから、中国・四国はここ最近スマホ所有率が伸びる

最後に70代のスマホ所有時期を図4で示します。ここ2年未満で所有した割合は西日本が高いです。関東は5年以上の割合が6割を超え高く、さらに表1の通り、スマホ所有率も高いため、早くからスマホ所有が伸びていたことが伺えます。中国・四国はスマホ所有率が高くないものの、直近でスマホを所有した割合が高く、急速に普及が進んでいることが分かります。

図4. 70代地域別スマホ所有時期 ※スマホ所有者

多くのシニアがスマホを所有する状況になりました。では所有している端末の種類(シニア向け・iPhone・Android)や利用しているサービスがどうなっているかは、次号以降でお伝えします。

参考:表1 地域別サンプル数

調査概要 ―「2023年シニア調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 全国・60~79歳男女
有効回答数 1350
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都市規模・地域の人口分布に比例して割付。
調査時期 2023年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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