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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【シニア】
シニアでスマホを未所有の内、4人に3人はきっかけがあればスマホ持ちたい
(2022年9月5日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • スマホ所有意向 ケータイ所有者で8割、未所有者でも5割強
  • 60代、日々の活動積極はスマホ所有意向が高い傾向
  • 所有きっかけ「3Gサービス終了時」「今使っているケータイが使えなくなった時」「価格が安ければ」

調査結果

2022年1月に訪問留置法(調査員が訪問し調査を承諾頂いた方に紙で質問票を配り後日回収)で実査した結果より、シニアのスマホへの乗り換えに関して、分析した結果をお伝えします。

1. スマホ所有意向 ケータイ所有者で8割、未所有者でも5割強

2022年1月現在で、60代の9%、70代の30%がスマホを所有していません(シニアレポート4月11日)。では今後スマホを所有する意向があるか調査しました。その結果、従来のケータイを所有している8割超、従来のケータイも所有していない5割超がスマホをきっかけがあれば所有したいと回答しました(図1)。また、年代別にみると60代がやや高い傾向です。

図1. シニアのスマホ所有意向(スマホ未所有対象)n=132

図2. シニアのスマホ所有意向 年代別(スマホ未所有対象)n=132

2. 日々の活動積極はスマホ所有意向が高く95%

日々の活動別にみると、地域活動や教室活動が活発な積極はスマホ意向傾向でした(図3)。

図3. シニアのスマホ所有意向 年代別(スマホ未所有対象)n=132

  • 積極派・・地域活動(自治会・町内会・老人会・奉仕活動等)、教室活動(カルチャースクール・スポーツクラブ等)に参加している
    中間派・・地域活動や教室活動はしていないが、家族や友人と交流を行っている
    消極派・・地域活動や教室活動に参加していない、かつ家族・友人との交流が少ない。

3. スマホへのきっかけ「3Gサービス終了時点」「今利用のケータイが使えなくなった時」「価格が安ければ」

最後にスマホ所有意向があるシニアにきっかけを聞きました。その結果「3Gサービス終了時点」「今利用のケータイが使えなくなった時」「価格が安ければ」が上位となりました(図4)。なお、3Gサービス終了に関する認知は参考資料をご覧ください。

図4. シニアのスマホ所有意向きっかけ(スマホ未所有対象)n=132

3Gサービスは2026年(ドコモ)で終了予定とされています。(参考資料に3Gサービスが終了することを知っているか、調査した結果を記載)今後もシニア層がどのようにスマホに変わっていくか、調査を続けていきます。なお、3Gサービス終了後でも使える従来型のケータイもあります。

参考資料

図5. 3Gサービス終了認知率n=700

調査概要 ―「2022年一般向けモバイル動向調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 関東1都6県・60~79歳男女
有効回答数 709
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2022年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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