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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【シニア】
シニアの男性は「同居に配偶者」、女性は「別居の孫」がいる場合はICT利用が高い傾向
(2022年2月24日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • スマホ所有率 別居家族に子や孫がいる場合、スマホ所有は高い傾向
  • ICT利用率 男性は「同居に配偶者」、女性は「別居の孫」がいる場合は高い傾向
  • スマホ所有率 同居家族は配偶者のみ、別居家族はいない場合 男性が女性より2倍高い

調査結果

同居する家族の構成によりスマホ所有やサービス利用に差が見られると(2022年1月22日発信)とお伝えしました。では、別居家族の構成により、スマホ所有及びICTサービスの利用に差が生じているのか、調査・分析した結果をお伝えします。

1. 女性で別居家族に子がいる場合、スマホ所有は高い傾向

別居家族に子や孫がいる場合のスマホ所有は、平均より高い傾向が見られました。(図1)。男女別にみると女性の中で孫が別居家族にいる場合はさらに所有率が高い結果となりました(図2)。年代別では大きな差異は見られませんでした(図3)。なお、同様の傾向はICTサービスの利用状況でもみられます(参考資料)。

図1. シニアのスマホの所有率 別居家族の構成別(n=508)

※別居家族に孫がいる場合は孫に、孫はおらず子がいる場合は子に、孫も子もいない場合はいないにカウント


図2.シニアのスマホの所有率 別居家族の構成別・男女別(n=508)


図3.スマホの所有率 別居家族の構成別・年代別(n=508)

2.男性は「同居に子や配偶者」、女性は「別居の孫」がいる場合、スマホ所有率・ICT利用率が高い傾向

スマホ所有について今回の結果(別居家族)と前回の結果(同居家族)を合わせてみた表が図4となります。女性は別居家族に孫がいる場合に、スマホの所有率が高い傾向が見られ、反対に男性は孫が別居家族にいると低い傾向が見られました。

また、「同居家族は配偶者のみ、別居家族はいない」で、男性の所有率が女性と比較し、倍違う結果でした。

図4.シニアのスマホ所有率 同居・別居家族の構成別(n=508)


ICTサービス利用についてみると、LINEの利用では「女性」は「別居家族に孫」がいる場合に高い傾向がみられ(図5)、インターネットショッピングの利用では「男性」で「同居者が配偶者のみ」が高い傾向が見られました(図6) 。

男性は「同居の配偶者」、女性は「別居の孫」がいる場合に所有率が高い傾向にありそうです。

図5.シニアのLINE利用率 同居・別居家族の構成別(n=508)


図6.シニアのインターネットショッピング利用率 同居・別居家族の構成別(n=508)

参考資料

図7.ICTサービスの利用状況 別居家族の構成別(n=508)


図8.ICTサービスの利用状況 別居家族の構成別 男女別(n=508)

図9.ICTサービスの利用状況 別居家族の構成別 年代別(n=508)

※災害情報・・地震や津波などの災害情報を知らせてくれるサービス

調査概要 ―「2021年一般向けモバイル動向調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 関東1都6県・60~79歳男女
有効回答数 508
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2021年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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