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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【シニア】
孫と同居しているシニア及び独居男性のシニアのICTサービス利用が低い
(2022年1月12日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • スマホ所有率 孫と同居しているシニア及び独居の男性が低く、独居の女性は高い
  • 孫と同居しているシニアはLINEや動画視聴などICTサービスの利用が低い
  • 独居の男性と女性のLINE利用は6倍以上開きがある

調査結果

シニアがスマホを所有する理由で「家族からの勧め」が最も多い(2021年5月26日発信)とお伝えしました。では、家族の構成により、スマホ所有及びICTサービスの利用に差が生じているのか、調査・分析した結果をお伝えします。

1. スマホ所有率 独居女性は高く、独居男性及び孫と同居の男性で低い

子が同居している世帯のスマホ所有は、平均より4ポイント高く、孫が同居している世帯では、5ポイント低い結果となりました(図1)。男女別にみると独居のスマホ所有率の差が大きく、38ポイントも差があり、女性が高い結果となりました(図2)。年代別では大きな差異は見られませんでした(図3)。

図1. スマホの所有率 家族構成別(n=508)


図2.スマホの所有率 家族構成・男女別(n=508)


図3.スマホの所有率 家族構成・年代別(n=508)

2. 孫と同居世帯はICTサービス利用低め、独居世帯は男女で大きな差が見られる

次にICTサービスの利用状況をみると、孫と同居しているシニアは全体的に低い傾向が見られます(図4)。

図4.ICTサービスの利用状況 家族構成別(n=508)


これを男女別にみると独居のLINE利用の差が大きく、女性は男性より6倍以上利用しています。また、子と同居している男性のインターネットショッピングの利用が女性より2倍以上高いです(図5)。

図5.ICTサービスの利用状況 家族構成 男女別(n=508)


最後に年代別にみると、60代は孫・独居、70代は孫と同居世帯で低い傾向が見られました(図6)。

図6.ICTサービスの利用状況 家族構成 年代別(n=508)

調査概要 ―「2021年一般向けモバイル動向調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 関東1都6県・60~79歳男女
有効回答数 508
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2021年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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