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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【ライフスタイル】
「SNSを使うと幸福感が増す」10代の約7割(2025年10月9日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 若い世代ほどSNSを使うと幸福感が増すと感じる
  • 人との交流を目的としてSNSを利用している人ほど、幸福感が増すと感じている

調査結果

NTTドコモ モバイル社会研究所では、2025年2月にSNS利用者*を対象に、SNSを利用することで幸福感が増すと感じるかを調査しましたので、その結果をお伝えします。なお、各種SNSの利用状況についてはモバイル社会白書2024年版の第2章で紹介しております。あわせてご確認ください。

*本レポートにおけるSNS利用者は、X、Instagram、Facebook、TikTokのいずれかを利用している人としています。

1. 若い世代ほどSNSを使うと幸福感が増すと感じる

10代から50代のSNS利用者を対象に、SNSを利用すると幸福感が増すと思うかどうかを調査しました。「そう思う」、「まあそう思う」と回答した割合をみると、全体の約4割がSNSを使うことで幸福感が増すと感じていることが明らかとなりました。性別では、女性のほうがSNSによる幸福感の増加を感じる割合が高く、男性よりも5ポイント程度高かったです。年代別では、若い世代ほどSNSによって幸福感が増すと思う割合が高く、10代では約7割がSNS利用によって幸福感が増すと思うと回答しました。

図1.  「SNSを利用すると幸福感が増すと思う」に対する回答 [%](性・年代別)
[調査対象:全国・15~59歳・SNS利用者・n=4,031]

出所:SNS利用者行動調査

2. 人との交流を目的としてSNSを利用している人ほど、幸福感が増すと感じている

次に、10代から50代のSNS利用者を対象に、SNSの利用目的の違いによって、SNS利用によって幸福感が増すと思う割合に違いがあるかを調査しました。その結果、「面識のない人と交流する」「面識のある友人の近況を知る、交流する」「著名人の近況や意見を知る、交流する」「推しのことを知る、交流する」を目的としている人の約半数が「SNSを利用すると幸福感が増す」と思うと回答し、人との交流を目的としている人は幸福感が増すと感じる割合が高いことがわかりました。また、「自分の近況や考え、気持ちを発信する」「教養や勉強のために利用する」などについても、約半数がSNS利用によって幸福感が増すと感じていました。

一方で、「ニュースの情報を得る」「趣味や娯楽の情報を得る」といった情報収集を目的とする人や、「暇つぶしに使う」と回答した人は、SNS利用によって幸福感が増すと感じる割合が低いことが明らかとなりました。

この結果から、SNSで人と交流をすることによって、幸福感を得られている可能性が考えられます。

図2. 「SNSを利用すると幸福感が増すと思う」に対する回答 [%]
(SNSの利用目的別)
 [調査対象:全国・15~59歳・SNS利用者・n=4,031]

※「推し」は「好きな有名人やアイドルのこと」として聴取
※SNSの利用目的は複数回答で聴取
出所:SNS利用者行動調査

SNSでの交流が幸福感につながる可能性がある一方で、過去のレポートでは、SNSでのコミュニケーショントラブルの状況を分析しております。また、SNSの好影響や悪影響に関する意識の実態についても分析しております。あわせてご確認ください。

調査概要 ―「2025年 SNS利用者行動調査」―

調査方法 Web
調査対象 全国・15~59歳男女
有効回答数 4,031
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付しSNS利用率*を調査。調査結果からSNS利用者比率に比例して再割付を実施。
*本調査におけるSNS利用率とは、X、Instagram、Facebook、TikTokのいずれかを利用している人の割合
調査時期 2025年2月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。

モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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