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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【ライフスタイル】
生成AIの役立つ点は「作業効率化」、不満は「誤情報が含まれている」が最多(2025年11月20日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 生成AIの役立ち度は「とても役立つ」15%、「まあまあ役立つ」60%で若年層ほど好評(図1
  • 生成AIが役立つ点は「作業効率化・時間短縮」が50%で最も多い(図2
  • 生成AIへの不満は「誤情報が含まれている」が35%で最も多い(図3

調査結果

NTTドコモ モバイル社会研究所では、2025年2月に「生成AI利用意識・行動調査」を実施しました。このレポートでは、生成AIに対して利用者が役立っていると思う点、不満に思う点について紹介します。あわせて、過去の調査結果もご参照ください。

【過去の調査結果】
2025年10月2日 生成AIの利用用途は「検索、情報収集」46%、「テキスト生成、要約」37%、「翻訳」32%

1. 生成AIの役立ち度は「とても役立つ」15%、「まあまあ役立つ」60%で若年層ほど好評

全国15歳~69歳の生成AI利用者1,995人に「あなたが利用している生成AIサービスはどれくらい役立っていると思いますか」とうかがい、性年代別に回答を集計しました (図1)。

その結果、「とても役立っていると思う」は15%、「まあまあ役立っていると思う」は60%となり、利用者の評価はおおむね高い傾向でした。

年代別に見ると、若年層ほど役立っていると回答する割合が高い傾向が見られました。

図1.  生成AIはどのくらい役立っているか (性年代別・単一回答)
[調査対象:全国の15~69歳の生成AI利用者]

2. 生成AIが役立つ点は「作業効率化・時間短縮」が50%で最も多い

続いて、どういう点に対して「役立っている」と感じているかをうかがったところ、「作業効率化、時間短縮につながる」が50%で最も多く、次いで「自分に不足している能力を補ってくれる」が40%、「アイデアを提供してくれる」が36%となりました (図2)。

性年代別の傾向では、10代男性では「使っていて楽しい」が42%と比較的高く、60代女性では「趣味や興味の幅を広げてくれる」が40%で比較的高い傾向が見られました。

図2. 利用している生成AIサービスで役立っていると感じること (性年代別・複数回答)
[調査対象:全国の15~69歳の生成AI利用者]

3. 生成AIへの不満は「誤情報が含まれている」が35%で最も多い

それでは、生成AIの利用にあたり、逆に不満に思っている点はどのようなものでしょうか。「あなたが使っている生成AIの不満は何ですか?」という質問に対し、15~69歳の男女で最も多かった回答は「誤情報が含まれている」で35%でした。次いで「事実と誤情報の見極めが難しい」が31%、「期待している回答が出てこない」が27%でした。「特にない」という回答は12%でした (図3)。

性年代別の傾向では、「誤情報が含まれている」が10代・60代男性と10~20代女性で4割以上となり、比較的高い割合を示しました。また、10代女性では「自身の思考力、学力が落ちた(落ちた気がする)」という回答が2割を超えていました。さらに、20代では「勤務先や学校での制約があり生成AIサービスが使えない」という回答の割合が、他の年代と比べて男女とも高い傾向が見られました。

若年層では図1のように生成AIが役立っていると答える割合が多い一方で、不満も感じる割合が高い傾向がうかがえました。

図3.  生成AIサービスに不満を感じる点 (性年代別・複数回答)
[調査対象:全国の15~69歳の生成AI利用者]

今後も生成AIの技術やサービスが人々の生活や意識に与えている影響について、調査・発信していきます。なお、「ドコモスマホ教室」では、生成AIの基礎から実践的な使い方まで、初めて触れる方でもあんしんして学べる講座を提供しています。生成AI以外にも、スマートフォンの基本操作から応用的な活用方法まで幅広く学べる講座を提供していますのでご活用ください。

参考1:ドコモスマホ教室 - スマホをかんたん、便利に、楽しく学ぼう
参考2:「ドコモスマホ教室」で「AIを使ってみよう(Google Gemini 編)」を開講 (2025年5月21日)

調査概要 ―「出典:2025年 生成AI利用意識・行動調査」―

調査方法 Web
調査対象 全国・15歳~69歳男女
有効回答数 7,527
サンプリング QUOTA SAMPLING 性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付
調査時期 2025年2月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。

モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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