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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす

光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【ライフスタイル】
「手持ちぶさたにスマホをいじる人」が約55%に 「気になるけどやめられない」ジレンマも拡大(2026年6月25日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 「手持ちぶさたに端末をいじる人」は約55%に増加、「ながら利用」も10年で拡大
  • 「ながら利用」への抵抗感は薄れつつも、半数近くが依然「気になる」と回答
  • 「気になるけど自分もやっている」-「ながら利用」のジレンマが拡大-

査結果

NTTドコモ モバイル社会研究所が2026年1月に全国の15歳~79歳の男女を対象に実施したWeb調査結果より、スマホ・ケータイのマナーに関する行動についてお伝えします。

1. 「手持ちぶさたに端末をいじる人」は約55%に増加、「ながら利用」も10年で拡大

スマホ・ケータイを使って「自身が面前の相手に対して普段行っている行動」について、2017年の調査から約10年にわたって、どのように変化しているか確認しました(図1)。

その結果、「手持ちぶさたに端末をいじる」が11.8ポイント増加し、約55%に達しました。また、「ながら利用」も、「食事中の使用」(+7.5ポイント)、「歩行中の使用」(+3.9ポイント)、「人ごみの中での使用」(+3.6ポイント)といずれも増加しており、半数近くの人が日常的に行っていることが明らかになりました。

一方で、「マナーモードにせずに電車やバスに乗っている」人は9.1ポイント減少しており、次いで「映画館など、暗さが重要な場所で画面から発光させる」も5.8ポイント減少しています。「ボタンやゲームの効果音を鳴らす」もわずかに減少しており、スマホ・ケータイの音や光に関する行動は全体的に減少傾向にあります。

このことから、スマホの利用が日常化し「手持ちぶさた」や「ながら利用」が広がる半面、音や光で周囲に迷惑をかけないようにするマナー行動は改善していることがわかります。

図1. 自身が面前の相手に対して普段行っている行動
(2017年調査から2026年調査の増減)
[調査対象:全国の15歳~79歳 のスマホ・ケータイ所有者(n=6,672)]

※「場所や状況を気にせず写真や動画を撮影する」は2023年調査から追加のため本図では除外(参考図1参照)。



参考図1. 自身が面前の相手に対して普段行っている行動(経年)[%]
(2017~2026年調査)
[調査対象:全国の15歳~79歳のスマホ・ケータイ所有者]

2. 「ながら利用」への抵抗感は薄れつつも、半数近くが依然「気になる」と回答

次に、公衆の場面での「スマホ・ケータイを使った他人の気になる行動」について、2017年調査からの変化を確認しました(図2)。

その結果、すべての項目で「気になる」割合は減少しており、特に「歩行中の使用」(-10.5ポイント)、「人ごみの中での使用」(-10.4ポイント)、「食事中の使用」(-10.2ポイント)といった日常的な場面での利用行動は10ポイント以上の低下がみられました。スマホの利用が日常に浸透する中で「ながら利用」への抵抗感が薄れつつも、危険な「歩きスマホ」やマナーが問われる「食事中の使用」はいまだ約半数が「気になる」と回答しており、世の中の問題意識は根強いといえます。

また、「映画館など、暗さが重要な場所で画面から発光させる」(69.7%)や「ボタンやゲームの効果音をまわりに聞こえるように鳴らす」(65.6%)は依然として高い水準にあり、音や光への抵抗感が根強いことがわかります。これに対し、「手持ちぶさたに端末をいじる」「端末を面前に置いておく」はいずれも約3割と低く、周囲への直接的な影響が少ないスマホ利用には比較的寛容であることがうかがえます。

図2. 公衆空間でのスマホ・ケータイを使った他人の気になる行動
(2017年調査から2026年調査の増減)
[調査対象:全国の15歳~79歳のスマホ・ケータイ所有者]

※「場所や状況を気にせず写真や動画を撮影する」は2023年調査から追加のため本図では除外(参考図2参照)。



参考図2. 公衆空間でのスマホ・ケータイを使った他人の気になる行動(経年)[%]
(2017年~2026年調査)
[調査対象:全国の15歳~79歳のスマホ・ケータイ所有者]

3.「気になるけど自分もやっている」-「ながら利用」のジレンマが拡大-

最後に、ここまで見てきた「他人の気になる行動」 と「自分が行っている行動」を組み合わせ、「気になる×やっている(他人の行動は気になるが、自分もやってしまうジレンマ層)」など4つに分類しました(図3-1)。

その結果、「マナーモードにせずに電車やバスに乗っている」は21%が「気になるけど自分もやっている」ジレンマ層に該当しており、「食事中の使用」(19%)、「歩行中の使用」(18%)といった日常的な「ながら利用」も約2割の回答者がジレンマ状態にあることがわかりました。

一方、「映画館での発光」や「効果音を鳴らす」はジレンマ層が1割未満にとどまり、「気になる×やっていない(他人の行動が気になるので自分もやっていない)」が約6割を占めています。マナーとして定着し、多くの人が自らも控えている状況がうかがえます。

また、「手持ちぶさたに端末をいじる」では4割、「端末を面前に置いておく」も35%が「気にならない×やっている(他人の行動も気にならないし自分もやっている)」と、日常的な行動として容認されつつあることが示唆されます。

次に、この「気になるけどやってしまう」ジレンマ層の割合が10年間でどのように変化したかを確認しました(図3-2)。その結果、「手持ちぶさたに端末をいじる」が+3.5ポイントと最も増加しており、「食事中の使用」(+2.1ポイント)も上昇傾向にあります。これに対し、「マナーモードにせずに電車やバスに乗っている」(-3.2ポイント)や「映画館での発光」(-3.1ポイント)はジレンマ層が減少しており、音や光に関する行動はマナーとしての定着がさらに進んでいることがうかがえます。

図3-1. 「他人の行動が気になるか」×「自分が行っているか」の4分類[%]
(2026年調査)
[調査対象:全国の15歳~79歳 のスマホ・ケータイ所有者(n=6,672)]



図3-2. 「気になる×やっている」(ジレンマ層)の変化
(2017年調査から2026年調査の増減)
[調査対象:全国の15歳~79歳 のスマホ・ケータイ所有者(n=6,672)]

※「場所や状況を気にせず写真や動画を撮影する」は2023年調査から追加のため本図では除外(参考図3参照)。



参考図3. 「気になる×やっている」(ジレンマ層)の変化(経年)[%]
(2017年~2026年調査)
[調査対象:全国の15歳~79歳のスマホ・ケータイ所有者]

本調査レポートから、スマホ・ケータイの利用が日常に浸透する中で、音や光に関するマナーは改善が進んでいることがわかりました。一方、日常的な「ながら利用」は拡大しており、周囲の問題意識が根強いにもかかわらず「気になるけど自分もやってしまう」というジレンマが広がっていることも明らかになりました。

なお、モバイル社会白書2025年版(第5章安心・安全)では、「歩行中の利用」「食事中の利用」は30代以下で約6割が行っている一方、他人のこうした行動を「気になる」とするのは60代以上で過半数にのぼるなど、年代による意識と行動の差が大きいことも報告されています。世代によって異なるこのギャップの構造にも、引き続き注目していく必要があります。

なかでも歩行中の利用については、TCAと通信事業者4社が実施した調査(※)でも、9割以上が「歩きスマホは危ない」と認識しつつも、約半数が「することがある」と回答しており、本調査の結果と合わせて、意識と行動のギャップは社会全体の課題であるといえます。
一度立ち止まり、周囲に配慮した安全で快適なスマホ・ケータイの利用について考えることが求められます。

電気通信事業者協会(TCA)「やめましょう、歩きスマホ。に関する調査」(2025年3月)

モバイルICTの利用動向に関する調査結果を「モバイル社会白書2025年版」でまとめていますので、ぜひご覧ください。
モバイル社会白書2025年版

調査概要 ―「出典:2026年 一般向けモバイル動向調査」―

調査方法 Web調査
調査対象 全国15歳~79歳男女
有効回答数 6,748
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割り付け
調査時期 2026年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。

モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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