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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【ライフスタイル】
生成AIを利用する端末、10代の約8割はスマートフォンから(2025年10月20日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 生成AIを利用する端末、10代の約8割はスマートフォンから(図1-1
  • スマートフォンは生成AIのほぼ全ての利用用途で最も利用率が高い端末(図2
  • 生成AIの利用頻度が高い人ほどスマートフォンで使う傾向(図3

調査結果

NTTドコモ モバイル社会研究所では、2025年2月に「生成AI利用意識・行動調査」を実施しました。本レポートでは、生成AIをどの端末で利用しているかについて、調査結果を紹介します。なお、関連する過去の調査結果もあわせてご参照ください。

【過去の調査結果】
2025年10月2日 生成AIの利用用途は「検索、情報収集」46%、「テキスト生成、要約」37%、「翻訳」32%

1. 生成AIを利用する端末、10代の約8割はスマートフォンから

全国15歳~69歳の生成AI利用者1,995人に、生成AIをどの端末で利用しているかをうかがいました。

その結果、生成AIを使っている人のうち、67%が「スマートフォン」、15%が「タブレット」、52%が「パソコン」で生成AIを利用していました(図1-1)。また、生成AIを使っていない人も含めた割合は図1-2にまとめています。

年代別に見ると、若い世代ほどスマートフォンで生成AIを使う割合が高く、10代では約8割がスマートフォンで生成AIを利用しています。一方、パソコンは生成AI利用者の中では年齢が高いほど利用率が高くなる傾向がありました。

図1-1.  生成AIの利用端末 (性年代別)(複数回答)
[調査対象:全国の15~69歳の生成AI利用者]



図1-2.  生成AIの利用端末 (性年代別)(複数回答)
[調査対象:全国の15~69歳]

2. スマートフォンは生成AIのほぼ全ての利用用途で最も利用率が高い端末

続いて、生成AIの利用用途別に、どの端末で生成AIを利用しているかを集計しました(図2)。

その結果、スマートフォンは「プログラム作成」以外のほとんどの生成AIの用途で最も多く使われていました。タブレットは「音楽作成、加工」「動画作成、加工」の用途で生成AIが比較的多く利用されていました。

パソコンはさまざまな生成AIの用途で使われていますが、「プログラム作成」ではスマートフォンよりも多く利用されていました。

図2. 生成AIの利用端末 (生成AI利用用途別)(複数回答)
 [調査対象:全国の15~69歳の生成AI利用者]

3. 生成AIの利用頻度が高い人ほどスマートフォンで使う傾向

それでは生成AIの利用頻度によって扱う端末は異なるのでしょうか。「仕事・学業」および「プライベート」での生成AIの利用頻度別にどの端末で生成AIを利用しているかを集計しました(図3)。

その結果、「仕事や学業」、「プライベート」のどちらでも、生成AIをよく使う人ほどスマートフォンで生成AIを利用する割合が高くなっていました。

その一方で、パソコンやタブレットでは生成AI利用頻度が高いほど利用率が高くなる傾向は見られませんでした。毎日生成AIを利用する方にとっては、スマートフォンが気軽に生成AIを利用できる端末として活用されている可能性があります。

図3. 生成AIの利用端末 (生成AI利用頻度別)(複数回答)
 [調査対象:全国の15~69歳の生成AI利用者]

今後も生成AIの技術やサービスが人々の生活や意識に与えている影響について、調査・発信していきます。なお、NTTドコモでは生成AIの基礎から実践的な使い方まで、初めて触れる方でもあんしんして学べる講座を提供しています。
(参考:2025年9月1日時点 「ドコモスマホ教室」で「AI を使ってみよう(Google Gemini 編)」

調査概要 ―「出典:2025年 生成AI利用意識・行動調査」―

調査方法 Web
調査対象 全国・15歳~69歳男女
有効回答数 7,527
サンプリング QUOTA SAMPLING 性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付
調査時期 2025年2月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。

モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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