【ライフスタイル】
視野が広がるメディアは何?若年層はWebサイトとソーシャルメディア、中年層はWebサイトとテレビが上位(2025年12月4日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
- 視野が広がるメディア:若年層はWebサイトとソーシャルメディア、中年層はWebサイトとテレビが高い
- 最も生活に役立つメディア:女性若年層はInstagram、他の性年代はWebサイトが上位
- 娯楽として楽しんでいるメディア:男性は各年代でYouTubeが上位、女性は若年層でInstagramが上位
調査結果
NTTドコモ モバイル社会研究所では、2025年2月にSNS利用者*を対象に、利用している情報源やメディアに関する意識調査をしましたので、その結果をお伝えします。なお、各種SNSの利用状況等についてはモバイル社会白書2025年版の第2章で紹介しております。あわせてご確認ください。
*本レポートにおけるSNS利用者は、X、Instagram、Facebook、TikTokのいずれかを利用している人としています。
1. 視野が広がるメディア:若年層はWebサイトとソーシャルメディア、中年層はWebサイトとテレビが高い
10代から50代のSNS利用者を対象に、利用している情報源やメディアのうち最も視野が広がるものは何かを調査しました。その結果、SNS利用者全体のうち、最も割合が高いのはWebサイトで、その割合は2割強でした。次に割合が高かったのはYouTubeで16%、その次はテレビで15%となっていました。また、XやInstagramも1割を超えており、人によって視野が広がると考えているものに広く違いがあることがわかりました。
性年代別で比較した結果、男性20代~50代と女性40代~50代ではWebサイトが最も高く、幅広い性年代でWebサイトが視野が広がると考えられていることがわかりました。男性若年層ではXやYouTube、女性若年層ではXやInstagramが高く、若年層を中心に、種々のソーシャルメディアが選ばれていました。そのほか、年齢が上がると男性ではテレビやYouTubeが高く、女性ではテレビが高くなっていました。
図1. 視野が広がるメディア [%](性・年代別、単一回答)
[調査対象:全国・15~59歳・SNS利用者・n=4031]
※本調査の対象者はSNS利用者(X, Instagram, Facebook, TikTokのいずれかを利用している人)で、SNSを利用していない人は含まれておりません。
※その他には「新聞」「本・雑誌」「その他SNS・ネット動画」を含む
表1. 視野が広がるメディア [%](性・年代別、単一回答)
[調査対象:全国・15~59歳・SNS利用者・n=4031]
※「その他」を除く
出所:2025年SNS利用者行動調査
表2. 視野が広がるメディア上位5位まで[%](性・年代別、単一回答)
[調査対象:全国・15~59歳・SNS利用者・n=4031]
※「その他」を除く
出所:2025年SNS利用者行動調査
2. 最も生活に役立つ情報源:女性若年層はInstagram、他の性年代はWebサイトが上位
10代から50代のSNS利用者を対象に、利用する情報源やメディアのうち最も生活に役立つものは何かを調査しました。その結果、全体で最も割合が高いのはWebサイトで、その割合は3割を超えていました。次に割合が高かったのはテレビで20%、その次はX、Instagramでそれぞれ13%となっていました。
性年代別で比較した結果、男性10代~50代と女性30代~50代ではWebサイトが最も高く、幅広い性年代でWebサイトが生活に役立つと考えられていることがわかりました。一方で、女性10代~20代でInstagramが最も高く、Instagramで生活に関する情報を取得している割合が高いことがわかりました。そのほか、男性では、Webサイトに次いで高いのはXやテレビ、YouTubeなどとなっていました。女性については、若年層ではInstagramに次いでWebサイトやXが高く、30代以上ではWebサイトに次いでInstagramやテレビが高くなっていました。男女で比較をすると、両者で割合が高いのはWebサイトやテレビ、Xであったことに加え、男性ではYouTube、女性ではInstagramが高い傾向がみられ、性別によって生活に役立つ情報源・メディアの意識に違いがあることがわかりました。
図2. 最も生活に役立つメディア [%](性・年代別、単一回答)
[調査対象:全国・15~59歳・SNS利用者・n=4031]
※本調査の対象者はSNS利用者(X, Instagram, Facebook, TikTokのいずれかを利用している人)で、SNSを利用していない人は含まれておりません。
※その他には「新聞」「本・雑誌」「その他SNS・ネット動画」を含む
表3. 最も生活に役立つメディア [%](性・年代別、単一回答)
[調査対象:全国・15~59歳・SNS利用者・n=4031]
※「その他」を除く
出所:2025年SNS利用者行動調査
表4. 最も生活に役立つメディア上位5位まで[%](性・年代別、単一回答)
[調査対象:全国・15~59歳・SNS利用者・n=4031]
※「その他」を除く
出所:2025年SNS利用者行動調査
3. 娯楽として楽しんでいるメディア:男性は各年代でYouTubeが上位、女性は若年層でInstagramが上位
次に、10代から50代のSNS利用者を対象に、利用している情報源やメディアのうち最も娯楽として楽しいものは何かを調査しました。その結果、SNS利用者全体のうち、最も割合が高いのはYouTubeで、その割合は3割を超えていました。次に割合が高かったのはテレビで17%、その次はInstagramで16%となっていました。
性年代別で比較した結果、男性は10代~50代のどの年代においてもYouTubeが最も高く、男性10代~30代ではその割合は4割を超えていました。加えて、10代~30代ではXやWebサイトも割合が高く、40代~50代ではテレビやWebサイトが高いことが明らかとなりました。女性については、10代~30代で最も高いのはInstagram、40代ではYouTube、50代ではテレビが最も高かったです。そのほか、10代女性ではTikTok、YouTubeが高く、20代~30代女性はYouTubeやX、40代女性ではテレビやInstagram、50代女性ではYouTubeやWebサイトが高いことがわかりました。このことから、YouTubeは全体的に娯楽として楽しんでいる割合が高いほか、性年代別で娯楽として楽しんでいるメディアが異なることがわかりました。
図3. 娯楽として楽しんでいるメディア [%](性・年代別、単一回答)
[調査対象:全国・15~59歳・SNS利用者・n=4031]
※本調査の対象者はSNS利用者(X, Instagram, Facebook, TikTokのいずれかを利用している人)で、SNSを利用していない人は含まれておりません。
※その他には「新聞」「本・雑誌」「その他SNS・ネット動画」を含む
表5. 娯楽として楽しんでいるメディア [%](性・年代別、単一回答)
[調査対象:全国・15~59歳・SNS利用者・n=4031]
※「その他」を除く
出所:2025年SNS利用者行動調査
表6. 娯楽として楽しんでいるメディア上位5位まで[%](性・年代別、単一回答)
[調査対象:全国・15~59歳・SNS利用者・n=4031]
※「その他」を除く
出所:2025年SNS利用者行動調査
SNSに関する調査結果は「モバイル社会研究所白書2025年版」でも紹介しています。
当白書は、SNSに関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。
・モバイル社会研究所白書2025年版(全体)
・モバイル社会研究所白書2025年版(2章 モバイルコミュニケーション)
調査概要 ―「2025年 SNS利用者行動調査」―
| 調査方法 | Web |
|---|---|
| 調査対象 | 全国・15~59歳男女 |
| 有効回答数 | 4,031 |
| サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付しSNS利用率*を調査。調査結果からSNS利用者比率に比例して再割付を実施。 *本調査におけるSNS利用率とは、X、Instagram、Facebook、TikTokのいずれかを利用している人の割合 |
| 調査時期 | 2025年2月 |
問い合わせ先
本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。
モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/
