このページの本文へ移動

モバイル社会研究所

メニュー

通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【ライフスタイル】
生活に溶け込むスマホ利用 ― 5年でシニア層の「必需化」「没入」が進む(2026年1月29日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 回答者の8割が「スマホ・ケータイを忘れると落ち着かない」と感じており、若年層では9割に達する。また、シニア層でも7割を超え増加が顕著。
  • 「スマホ・ケータイでメール・SNSをしていると時間を忘れる」 全年代で増加、女性の半数が感じている。
  • 「スマホ・ケータイで動画を見たりゲーム等をしていると時間を忘れる」 シニア層で3割を超え増加が顕著。

調査結果

2025年1月に訪問留置法(調査員が訪問し、調査を承諾いただいた方に紙の質問票を配り、後日回収)を用いて実施した調査結果より、スマホ・ケータイの利用についてお伝えします。

1. 「スマホ・ケータイを忘れると落ち着かない」全世代で8割、シニア層も大きく上昇

15歳~79歳の男女を対象に、「スマホ・ケータイを忘れると落ち着かない」と思うかを調査しました。(図1-1)

全体では、8割が「「スマホ・ケータイを忘れると落ち着かない」と思っていると回答し、多くの人がスマートフォンやケータイを日常生活の必需品と考えていることが明らかになりました。(「そう思う」「まあそう思う」が合計で80%)

性別では大きな差はありませんでしたが、年代別では若い世代ほど高い傾向があり、若年層(15~29歳)では「そう思う」「まあそう思う」の合計が9割と高い割合になりました。

また、2020年1月に実施した同様の調査と比較した結果、5年前と比較すると、各年代ともに「スマホ・ケータイを忘れると落ち着かない」と感じる割合が増加しており、特にシニア層(60~79歳)では、その増加が顕著です。(図1‐2)

図1-1.  「スマホ・ケータイを忘れると落ち着かない」(性別・年代別、単一回答)[%]



図1-2. 「スマホ・ケータイを忘れると落ち着かない」(年代別、単一回答)[%]
(「そう思う」「まあそう思う」回答率の2020年調査との比較)

2. 「スマホ・ケータイでメール・SNSをしていると時間を忘れる」 全年代で増加、女性の半数が感じている

次に、同じ対象者に「スマホ・ケータイでメール・SNSをしていると時間を忘れる」と思うかについて調査しました。(図2-1)

性別では女性の方が男性よりも「スマホ・ケータイでメール・SNSをしていると時間を忘れる」と思っている割合が高いことがわかりました。(女性全体で「そう思う」「まあそう思う」合計52%)

また、2020年実施調査との比較では、各調査とも若い世代ほど高い傾向にありますが、全年代において、「スマホ・ケータイでメール・SNSをしていると時間を忘れる」と思っている割合が高まっていることが分かります。(図2-2)

図2-1. 「スマホ・ケータイでメール・SNSをしていると時間を忘れる」(性別・年代別、単一回答)[%]



図2-2. 「スマホ・ケータイでメール・SNSをしていると時間を忘れる」(年代別、単一回答)[%]
(「そう思う」「まあそう思う」回答率の2020年調査との比較)

3. 「スマホ・ケータイで動画を見たりゲーム等をしていると時間を忘れる」 シニア層で3割を 超え増加が顕著

最後に、同じ対象者に「スマホ・ケータイで動画を見たりゲーム等をしていると時間を忘れる」と思うかについて調査しました。(図3-1)

性別では大きな違いはなく、年代別では若い世代ほど高い傾向であることがわかりました。また、シニア層(60~79歳)では「スマホ・ケータイで動画を見たりゲーム等をしていると時間を忘れる」と思っている割合が3割を超えていることがわかりました。(シニア層で「そう思う」「まあそう思う」合計31%)

また、2020年実施調査との比較では、全年代で「スマホ・ケータイで動画を見たりゲーム等をしていると時間を忘れる」と思う割合が増加しており、特にシニア層において増加率が高いことが明らかになりました。(図3-2)

図3-1. 「スマホ・ケータイで動画を見たりゲーム等をしていると時間を忘れる」(性別・年代別、単一回答)[%]



図3-2. 「スマホ・ケータイで動画を見たりゲーム等をしていると時間を忘れる」(年代別、単一回答)[%]
(「そう思う」「まあそう思う」回答率の2020年調査との比較)

今回の調査では、若年層・中年層だけではなく、シニア層でも日常生活の中でスマホ・ケータイの利用が広がっていることが明らかになりました。そのことにより、スマホ・ケータイを手元に置くことが安心感や日常の安定につながっていると考えられます。

さらに、増加が顕著であったシニア層については、2025年3月24日のレポートでは、「シニア調査開始から10年 スマホ所有率は4倍の89%」との調査結果があり、スマホ利用が急速に浸透するとともに、日常生活の中でデジタルコンテンツ利用の習慣化が進んでいることが示されました。

なお、2025年8月30日に行われました「日本行動計量学会 第53回大会」で、当レポートに関連した報告を行っています。報告した内容につきましてはこちらをご覧ください。報告内容は、スマホ・ケータイの機能、利用に関連した質問全22問の回答結果を基にグループ分け(クラスタ分析)した結果や、2003年からの比較などを説明しています。

また、モバイルICTの利用動向に関する調査結果を「モバイル社会白書2025年版」でまとめていますのでぜひご覧ください。

モバイル社会研究所白書2025年版

調査概要 ―「2025年経年概況調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 関東・15歳~79歳
回答数 450人
抽出・割付 層化二段抽出、年齢・性別・地域・都市規模の人口分布に比例して割付
調査時期 2025年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。

モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

page top