【ライフスタイル】
生成AIを学んだ方法「インターネット」が最多、若年層や学生は「SNS」が多い(2025年6月23日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
- 生成AIを学んだ方法は若年層ほど「SNS」を使用している傾向
- 学生は「SNS」でも生成AIを学んでいる傾向
- 教職員は様々な方法を利用して生成AIを学んでいる傾向
調査結果
NTTドコモ モバイル社会研究所では、2025年2月に実施した生成AI利用意識・行動調査に基づき、生成AIを学んだ方法について調査を行いましたので、その結果をお伝えします。なお、関連する過去の調査結果もあわせてご確認ください。
【過去の調査結果】
2025年5月19日 お金の知識や資産形成に関して学んだ方法:「インターネットで調べた」が各年代で上位
2025年6月12日 生成AIについて「積極的に調べた」人は全体で15%、「高校生」では38%
1. 生成AIを学んだ方法は若年層ほど「SNS」を使用している傾向
全国15歳~69歳の男女(n=7527)のうち、生成AIを「詳しく知っている(人に説明できるレベル)」「ある程度知っている」と回答した人(n=3551)を対象に、生成AIを学んだ方法について複数回答で調査しました(図1-1)。全体においては、「インターネット」で64%、「テレビ」で46%、「SNS」で28%いることがわかりました。
性年代別の比較においては、若年層ほど「SNS」の割合が高い傾向が見られ、特に男性10代が48%で最も高いことがわかりました。また、中高年層ほど「インターネット」「テレビ」の割合が高い傾向が見られ、「インターネット」は男性60代が78%、「テレビ」は女性60代が67%で最も高いことがわかりました(参考として、生成AIを「学んだ経験がない」と回答した人も含めた割合を図1-2に示します)。
なお、お金の知識や資産形成に関して学んだ経験と比べると、生成AIのほうが全体で14ポイント低いこと、若年層と中高年層の差が大きいことが違いとして確認できました(2025年5月19日発出のレポートを参照)。
図1-1. 生成AIを学んだ方法(性年代別)(複数回答)
[調査対象:全国・15歳~69歳男女・生成AIを学んだ経験がある人・n=3551]
出所:2025年 生成AI利用意識・行動調査
図1-2. 生成AIを学んだ方法(性年代別)(複数回答)
[調査対象:全国・15歳~69歳男女・n=7527]
注:生成AIを学んだ各種方法の割合は学んだ経験がない「名前は聞いたことはあるが、どのようなものか知らない・聞いたことがない」と回答した人(n=3976、単一回答)も含めた割合。
出所:2025年 生成AI利用意識・行動調査
2. 学生は「SNS」でも生成AIを学んでいる傾向
次に、生成AIを学んだ方法について職業別に比較を行いました(図2-1)。その結果、どの職業においても「インターネット」は高い割合を示しており、高校生および専門学校生・短大生・大学生・大学院生においては「テレビ」より「SNS」のほうが高いことがわかりました。教職員は「職場内、学内の勉強会、教材」「本」「職場外、学外のセミナー、展示会」も高い割合となっていることから、様々な方法を利用して生成AIを学んでいることがわかりました(参考として、生成AIを「学んだ経験がない」と回答した人も含めた割合を図2-2に示します)。
図2-1. 生成AIを学んだ方法(職業別)(複数回答)
[調査対象:全国・15歳~69歳男女・生成AIを学んだ経験がある人・n=3551]
注:職業「その他(n=32)」は省略。
出所:2025年 生成AI利用意識・行動調査
図2-2. 生成AIを学んだ方法(職業別)(複数回答)
[調査対象:全国・15歳~69歳男女・n=7527]
注1:生成AIを学んだ各種方法の割合は学んだ経験がない「名前は聞いたことはあるが、どのようなものか知らない・聞いたことがない」と回答した人(n=3976、単一回答)も含めた割合。
注2:職業「その他(n=72)」は省略。
出所:2025年 生成AI利用意識・行動調査
今後も生成AIの技術やサービスが人々の生活や意識に与えている影響について、調査・発信していきます。なお、NTTドコモでは生成AIの基礎から実践的な使い方まで、初めて触れる方でもあんしんして学べる講座を提供しています。
(参考:2025年6月23日時点
「ドコモスマホ教室」で「AI を使ってみよう(Google Gemini 編)」)
調査概要 ―「出所:2025年 生成AI利用意識・行動調査」―
調査方法 | Web |
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調査対象 | 全国・15歳~69歳男女 |
有効回答数 | 7527 |
サンプリング | QUOTA SAMPLING 性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付 |
調査時期 | 2025年2月 |
問い合わせ先
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