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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【ライフスタイル】
お金の知識や資産形成に関して学んだ方法:「インターネットで調べた」が各年代で上位(2025年5月19日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • お金の知識や資産形成に関して学んだことがある割合は6割超
  • 学んだ方法は「インターネットで調べた」が各年代で上位
  • スマホの利用時間が長いと動画やSNSで学んだ割合が高い

調査結果

NTTドコモ モバイル社会研究所では、お金に関する意識や行動とICT利用との関係を理解し、お金とのよりよい関係を実現するヒントを探るための調査を2025年2月に実施しました。その調査結果から、お金の知識や資産形成に関する学習経験について分析しましたので、その結果をお伝えします。なお、最新のモバイルICTの利用トレンドについてはモバイル社会白書にまとめて紹介しております。あわせてご確認ください。

1. お金の知識や資産形成に関して学んだことがある割合は6割超

10代から70代を対象に、お金や資産形成に関して学んだことがあるかを調査した結果、全体の6割超が学んだことがあると回答しました。10代の約半数が学んだことがあると回答し、20代から70代の各年代においては6割程度が学んだことがあると回答しており、20代以上においては年代による差はあまり見られませんでした。

図1.お金や資産形成に関する知識の学習経験[%](年代別)
[調査対象:全国・15~79歳・n=7371]

出所:2025年金融とICT調査

2. 学んだ方法は「インターネットで調べた」が各年代で上位

次に、10代から70代を対象に、お金の知識や資産形成に関して、情報収集や勉強をした方法について調査しました。その結果、全体では「インターネットで調べた」が35%、「テレビで見た」が23%、「動画を見た」が20%と高い割合でした。特に「インターネットで調べた」は多くの年代でもっとも高い割合でした。「動画を見た」は20代から40代で高く、「テレビで見た」は50代から70代で高かったです。また、10代では「学校で学んだ」が23%でもっとも高い割合となっていました。

図2. お金や資産形成に関する知識の情報収集や学習経験[%](年代別・複数回答)
[調査対象:全国・15~79歳・n=7371]

出所:2025年金融とICT調査


性別で比較した結果、「インターネットで調べた」「動画を見た」「本を読んだ」は男性のほうが10ポイント程度高く、「家族や友人・知人に聞いた」は5ポイント程度女性のほうが高いことが明らかとなりました。そのほかの項目については大きな差は見られませんでした。

図3. お金や資産形成に関する知識の学習経験[%](性別・複数回答)
[調査対象:全国・15~79歳・n=7371]

出所:2025年金融とICT調査

3. スマホの利用時間が長いと動画やSNSで学んだ割合が高い

次に、お金の知識や資産形成に関して情報収集や勉強をした方法と、1日のスマホの利用時間との関係について調査しました。その結果、「インターネットで調べた」割合はスマホの利用時間によらず3割を超えていました。「動画を見た」「SNSで学んだ」については1日のスマホの利用時間が長いほど高い割合となっており、1日4時間以上利用する人たちと1時間未満の人たちとの間で10ポイント程度かそれ以上の差があることがわかりました。一方で、スマホの利用時間が短いほうが「テレビで見た」「本を読んだ」の割合が高い傾向がみられました。

図4. お金や資産形成に関する知識の情報収集や学習経験[%](スマホ利用時間別・複数回答)
[調査対象:全国・15~79歳・n=7371]

出所:2025年金融とICT調査


調査概要 ―「2025年 金融とICT調査」―

調査方法 Web
調査対象 全国・15~79歳男女
有効回答数 7,371
サンプリング QUOTA SAMPLING 性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付
調査時期 2025年2月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。

モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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