【ライフスタイル】
スマートフォンでの金融関連サービスの利用状況:インターネットバンキング・ネット銀行や証券サービスは男性の利用率が高い(2025年7月10日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
- 男性のほうがスマートフォンでインターネットバンキング・ネット銀行や証券サービスを利用
- 10代~30代では、将来的な金銭面での不安があるほうが何かしらの金融関連のサービスを利用している割合が高い
調査結果
NTTドコモ モバイル社会研究所では、2025年2月に、スマートフォンでの金融関連サービスの利用状況について調査をしましたので、その結果をお伝えします。なお、最新のモバイルICTの利用トレンドについてはモバイル社会白書にまとめて紹介しております。あわせてご確認ください。
1. 男性のほうがスマートフォンでネット銀行やネット証券のサービスを利用
10代から70代を対象に、お金に関係したサービスのスマートフォンでの利用状況を調査しました。その結果、「ポイントカード」、「電子決済」、「ネットショッピング」は、ほとんどの性年代において半数以上が利用していると回答しており、幅広い年代で広く利用されていることがわかりました。「ネット銀行」、「ネット証券」はほとんどの年代で男性の利用率が高い傾向がみられ、「インターネットバンキング・ネット銀行」は男性30代~60代の半数以上、「証券サービス」は男性20~40代の3割以上が利用していることがわかりました。また、「家計簿アプリ」は20代~30代の利用率が高いものの、各年代で性別による大きな差は見られませんでした。
図1. スマートフォンでの金融関連サービスの利用率 [%](性・年代別、複数回答)
[調査対象:全国・15~79歳・スマートフォン利用者・n=7182]
出所:2025年金融とICT調査
2. 10代~30代では、将来的な金銭面での不安があるほうが何かしらの金融関連のサービスを利用している割合が高い
次に、「将来的な金銭面での不安があるかどうか」の違い*によって、スマートフォンでの金融関連サービスの利用状況に違いがあるかを調査しました。その結果、「ポイントカード」、「電子決済」、「ネットショッピング」は10代~50代において、不安がある人ほど利用率が高い傾向がみられました。これらのサービスは購買行動や消費行動と関連があると考えられ、消費が旺盛であるために金銭面での不安が生じている可能性や、不安があるからこそポイント活用やネットショッピングを活用してお得に買い物をしたいという意識が働いていることが考えられます。「証券サービス」は30代では不安がある人のほうが高く、50代~70代では不安がない人のほうが高くなっていました。50代~70代においては、ネット証券等を活用し資産形成をすることによって金銭的な不安感が減少している可能性が考えられます。また、「家計簿アプリ」は10代~30代で不安がある人のほうが4~8ポイント程度高く、金銭面での不安がサービスの利用を促進している可能性が考えられます。
図2. スマートフォンでの金融関連サービスの利用率 [%](年代・金銭的な不安有無別、複数回答)
[調査対象:全国・15~79歳・スマートフォン利用者・n=7182]
*将来に対する金銭的な不安に関して「かなりある」「多少ある」と回答した人を「不安あり」、「あまりない」「ほとんどない」と回答した人を「不安なし」として分類
出所:2025年金融とICT調査
調査概要 ―「2025年 金融とICT調査」―
調査方法 | Web |
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調査対象 | 全国・15~79歳男女 |
有効回答数 | 7,371 |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付 |
調査時期 | 2025年2月 |
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