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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【ライフスタイル】
「手持ちぶさたに携帯電話をいじる」人は6割、昨年から3ポイントの微増
(2024年9月19日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 「自身が公衆の面前で携帯電話を使って行っている行動」における調査設問の中で、「手持ちぶさたに携帯電話をいじる」人が最も多い:6割
  • 「手持ちぶさたに携帯電話をいじる」人の割合は近年ほぼ横ばい:2024年は昨年比+3ポイント
  • 「手持ちぶさたに携帯電話をいじる」人は「ながら利用」も行う傾向にある:6割強

調査結果

NTTドコモ モバイル社会研究所では、2024年1月に実施した一般向けモバイル動向調査から、携帯電話のマナーに関する行動実態を調査しましたので、その結果をお伝えします。なお、関連した過去の調査結果も、あわせてご確認ください。

【過去の調査結果】
2023年1月16日 年々増える「手持ちぶさたに端末をいじっている」全体で約6割、10代女性は85%
2024年6月27日 歩きスマホをしている人は食事中にスマホを使っていることが多い:歩きスマホをしている人の約8割

1. 「自身が公衆の面前で携帯電話を使って行っている行動」における調査設問の中で、「手持ちぶさたに携帯電話をいじる」人が最も多い:6割

携帯電話(スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレット)を持っている全国15歳~79歳男女を対象に、「自身が公衆の面前で携帯電話を使って行っている行動」について調査しました。その結果、調査設問の中で「手持ちぶさたに携帯電話をいじる」人が最も多く、6割いることがわかりました。また、5割弱の人は「食事中」「歩行中」「人ごみの中」で携帯電話を使っていることがわかりました。

図1. 自身が公衆の面前で携帯電話を使って行っている行動
[調査対象:全国・15~79歳男女の携帯電話所有者・n=6305]

注:「行っている」は「特に気にせず行っている」「多少気になるが行っている」「状況に迫られて仕方なく行っている」の合計。
出所:2024年一般向けモバイル動向調査

2. 「手持ちぶさたに携帯電話をいじる」人の割合は近年ほぼ横ばい:2024年は昨年比+3ポイント

次に、「手持ちぶさたに携帯電話をいじる」割合の年次推移を確認しました。その結果、調査を開始した2015年では35%でしたが、その後は年々増加し、2020年以降はほぼ横ばいとなりました。2024年は60%となり、昨年から3ポイント増加していることがわかりました。

図2. 手持ちぶさたに携帯電話をいじる割合の年次推移

出所:2024年一般向けモバイル動向調査

3. 「手持ちぶさたに携帯電話をいじる」人は「ながら利用」も行う傾向にある:6割強

次に、図1で「手持ちぶさたに携帯電話をいじる」と回答した3,800人を対象に、「自身が公衆の面前で携帯電話を使って行っている行動」との関連を調査しました(図3緑色)。比較として図1で「行っている」と回答した人の割合を並べます(図3青色)。その結果、「手持ちぶさたに携帯電話をいじる」人は「公衆の面前で携帯電話を使って行っている行動」の割合が全体的に上昇することがわかりました。その中で、6割強の人は「食事中」「歩行中」「人ごみの中」でも携帯電話を使っており、携帯電話所有者全体に比べ16、17ポイント上昇しており、傾向が大きく出ていることがわかりました。一方で、「ボタンやゲームの効果音をまわりに聞こえるように鳴らす」「映画館など、暗さが重要な場所で画面から発光させる」といった、周囲に直接迷惑がかかる行動については、8ポイント上昇でその傾向は小さいことがわかりました。

図3. 自身が公衆の面前で携帯電話を使って行っている行動
[調査対象:全国・15~79歳男女の携帯電話所有者・n=6305(青色)、
手持ちぶさたに携帯電話をいじる人・n=3800(緑色)]

出所:2024年一般向けモバイル動向調査

携帯電話の「ながら利用」は、周囲に迷惑をかけたり、交通事故などにもつながる可能性があります。また、今回の調査で取り上げた「手持ちぶさたに携帯電話をいじる」行動は、周囲に不快感をあたえる可能性があります。今後も本内容に関連する携帯電話利用時の行動について調査してまいります。

調査概要 ―「2024年一般向けモバイル動向調査」―

調査方法 Web
調査対象 全国・15~79歳男女の携帯電話所有者
有効回答数 6305
サンプリング QUOTA SAMPLING 性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付
調査時期 2024年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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