【防災】
災害時のフェイクニュース・デマなど偽情報を見分ける自信がない約7割
(2023年12月7日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
調査結果
2023年11月の調査結果より、災害情報の真偽についてまとめましたので、お伝えします。
1. 4人に1人が災害情報を見分ける自信がある
災害が発生した時、様々な情報が錯綜します。その中で、真偽が明らかではない情報や誤った情報が含まれることがあり、SNS等で拡散されることもあります。それではどのくらいの人が災害時の情報について、真意を見分ける自信があるか、調査を行った結果から傾向を見ていきます。
図1の通り、4人に1人が見分けられる自信があると答えました。自信がある割合は、性別では男性の方が高い傾向でした。年代別に見ると30・40代が低く、そこから年代が上がる・下がると高くなる傾向が見られました。
図1. 災害情報 真偽を見分ける自信
2. 災害情報の真偽を見分ける自信とフェイクニュースの理解に相関がみられる
それでは「災害情報の真偽を見分ける自信がある人」の特性について、性年代以外を見ます。図2は「フェイクニュース」という言葉の意味を知っていると合わせて見た結果です。災害情報の真偽を見極める自信がある人は、フェイクニュースの内容を理解している割合がかなり高いです。なおフェイクニュースの言葉の理解の性年代別は、参考情報をご覧ください。
図2. フェイクニュースの理解と災害情報の真偽を見分ける自信
3. 情報全般と比較し、災害情報の真偽を見分ける自信はやや低い
最後に災害情報とインターネットやメディアで流れる情報全般の真偽を見分ける自信を比較してみました。図3の通り、災害情報の方が情報全般より自信がある割合がやや低い結果でした。
図3. 情報全般/災害情報 真偽を見分ける自信
[参考1] 図4. フェイクニュースの理解
このような調査結果を多く掲載した「データで見る防災ガイド」を公開しています。ご自身の災害への備えの状況と調査結果を比較しながら、ご活用ください。なお、書き込み式となっていますので、是非印刷し活用してください。
なお、防災に関する調査結果は「モバイル社会研究所白書2023年版」でも紹介しています。
当白書は、防災に関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。
・モバイル社会研究所白書2023年版(全体)
・モバイル社会研究所白書2023年版(防災調査)
調査概要 ―「2023年防災調査」―
調査方法 | Web |
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調査対象 | 全国 15~79歳男女 |
有効回答数 | 8,991 |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。 |
調査時期 | 2023年11月 |
問い合わせ先
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モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
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