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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【防災】
ネットでテレビ放送の災害情報を見る人は約2割―ネットでテレビ放送を見る人の多くはテレビでも見ているー
(2023年6月8日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 災害情報をテレビで確認するは約7割 シニア層が高く70代では約9割(図1
  • ネットでテレビ放送の災害情報を見る人は約2割(図2
  • ネットでテレビ放送の災害情報を見る人の多くがテレビでも見ている(図3

調査結果

2023年1月の調査結果より災害情報をネットでテレビ放送を見ることについてまとめましたので、お伝えします。

1. 災害情報をテレビで確認するは約7割 シニア層が高く70代では約9割

在宅時に大雨や台風などの災害情報を取得する手段として、最も用いられているのがテレビであり、2017年の調査開始依頼、変わらず約7割で推移し、最も用いられている手段となっています(資料5頁参照)。2023年1月実査の結果を年代別で集計した結果を図1に示します。シニア層が高く、70代は約9割と多くの人がテレビで災害情報を確認しています。最も低いのが20代で約半数となりました。年代差が大きいです。なお、ネットと前置きがない限り、このレポートの「テレビ」とは家に備え付けているテレビとなります。

図1. テレビで災害情報を確認する

2. ネットでテレビ放送の災害情報を見る人は約2割

テレビでの災害情報はインターネットでスマホ・パソコン・タブレット等でも見ることができる場合もあります。どのくらいの人がインターネットでテレビ放送の災害情報を見ているか調べた結果を図2で示します。全体の約2割がネットでテレビ放送を見ており、10代・70代がやや多い傾向です。

図2. ネットでテレビ放送の災害情報を確認する

3. ネットでテレビ放送の災害情報を見る人の多くがテレビでも見ている

図1と図2の結果を合わせて見たのが図3です。ネットでテレビ放送を見ている人の多くが、テレビでも見ています。ネットのテレビ放送のみの人は僅かです。現在、ネットでテレビ放送の災害情報を見ている人は、テレビも見ていることが明らかになりました。

図3. テレビまたはネットでテレビ放送の災害情報を確認する

ネットで見る利点として、スマホ・タブレットなどは持ち運びができることが挙げられます。見慣れてきた「テレビ」での災害情報が、移動先でも見られることは混乱する発災時において、有益ではないでしょうか。

このような調査結果を多く掲載した「データでみる防災ガイド」を公開しています。ご自身の災害への備えの状況と調査結果を比較しながら、ご活用ください。なお、書き込み式となっていますので、是非印刷し活用してください。
 

調査概要 ―「2023年モバイル動向調査」―

調査方法 Web
調査対象 全国  15~79歳男女
有効回答数 6,559
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。
調査時期 2023年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。

モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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