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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【防災】
テレビの災害情報見て、スマホで情報検索55%、dボタンで検索23%
(2023年3月7日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 4人に3人が災害情報をテレビで見た後に何らかの行動を取る(図1
  • スマホで検索が55%で若中年層が高い傾向(図2
  • dボタンで検索は23%でシニア層がやや高い傾向(図2
  • スマホで検索、西日本が高い傾向 上位 和歌山・高知・島根・宮崎・鳥取(図3
  • dボタンで検索 九州が高い傾向 上位 佐賀・宮崎・長崎・福岡・鹿児島(図4

調査結果

NTTドコモ モバイル社会研究所では、2021年10月に防災に関する調査を実施しました。その中から、災害情報をテレビで見た後の行動についてまとめましたで、お伝えします。

1. 4人に3人が災害報道をテレビで見た後に何らかの行動を取る

テレビで災害情報見た後の何らかの情報行動を取ったことのある人は4人に3人という結果でした(図1)。多くの人が災害情報をテレビで視聴した後に、何らかの行動を取っていることが分かりました。

図1. テレビでの災害情報視聴した後の行動 (n=9,072)

2. インターネットで検索は若中年層、dボタンで検索はややシニア層が高い傾向

次に具体的に行う行動について調査した結果を図2に示します。スマホでネット検索を行うが最も55%となりました。特に若中年層が高い傾向で、20~30代は6割を超えています。テレビのdボタンで検索するも23%となりました。シニア層が高く、70代では3割に達しました。友人や親せきに伝える行動は約1割でした。

9割を超える人がスマホ持っているため、テレビから入ってくる大きな情報を手元のスマホで詳細な情報を収集することや、テレビのデータも重視しており、ネットを繋げばより詳細な情報が手に入ることから、dボタン押下も2割を超えたのではないかと思われます。

図2. テレビで災害報道を見た後に取る行動 年代別

3. スマホで検索、dボタンで検索いずれも西日本の実施率が高い

最後に都道府県別に「スマホで検索(図3)」「dボタンで検索(図4)」の実施率を見ていきます。地域差は両方ともあり、「スマホで検索」は最も高い県と低い県の差が26ポイント、「dボタンで検索」も24ポイント差があります。上位5県には各図の県名を赤字で示していますが、いずれも西日本の県となっています。

図3. 都道府別スマホ検索実施率 (% ,n=9,072)

※赤字は実施率の高い上位5県

図4. 都道府別dボタン検索実施率(% ,n=9,072)

※赤字は実施率の高い上位5県

このような調査結果を多く掲載した「データでみる防災ガイド」を公開しています。ご自身の災害への備えの状況と調査結果を比較しながら、ご活用ください。なお、書き込み式となっていますので、是非印刷し活用してください。
 

調査概要 ―「2021年防災・減災調査」―

調査方法 Web
調査対象 全国  15~79歳男女
有効回答数 9,072
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。
調査時期 2021年10月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。

モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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