【防災】
エリアメール・緊急速報メールの認知・受信経験ともに上昇ー災害時の受信は東北・関東・九州 訓練での受信は関西が高いー
(2023年1月13日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
調査結果
NTTドコモ モバイル社会研究所では、2021年10月に実施した調査から、エリアメール・緊急速報メールについてまとめましたで、お伝えします。
1. 認知率はこの4年間で21ポイント上昇し8割
全年代で1割以上が災害時に最も重視する情報と答えた「エリアメール・緊急速報メール」(2022年11月9日)について、4年前の調査結果を比較します。認知については、この4年間で21ポイント上昇しました。また受信経験がある人も18ポイント増えました。
図1. エリアメール・緊急速報メール認知・受信経験
(内輪2018年調査n=6,255 外輪2021年調査 n=7,050)
2. 災害時に受信した59%、訓練時に受信した18%
次に受信した経験を、実際の災害時と訓練で分けてみたのが図2となります。両方とも4年前と比較すると、約10ポイント上昇しています。
図2. エリアメール・緊急速報メール受信経験
3. 災害時の受信経験、東北・関東・九州で高い傾向
災害時に受信した経験を都道府県別に見たのが図3となります。東北・関東・九州が高い傾向にあり、高い順に鹿児島県・宮城県・山形県・岩手県・茨城県となります。
また、この4年間で大きく上昇した県は秋田県・福井県といった日本海側の多いのが特徴です。
図3. 災害時のエリアメール・緊急速報メール受信経験(都道府県別)
赤字は4年間で25ポイント以上の上昇
※平均(59%)より高い県は暖色系、低い県は寒色系
4. 訓練での受信 関西で高い傾向
次に訓練時に受信した経験を都道府県別に見たのが図4となります。関西が高い傾向にあり、高い順に兵庫県・大阪府・京都府・鳥取県・静岡県となります。
また、この4年間で25ポイント以上、上昇した県は山梨県・岐阜県・大阪府・兵庫県・鳥取県です。
図4. 訓練でのエリアメール・緊急速報メール受信経験(都道府県別)
赤字は4年間で25ポイント以上の上昇
※平均(18%)より高い県は暖色系、低い県は寒色系
5. 受信経験最も高い鹿児島県と最も低い愛知県の差は26ポイント
最後に災害時、訓練問わず、受信した経験を都道府県別に見たのが図5となります。最も高い鹿児島県と最も低い愛知県には26ポイントの差が生じています。
地域によって受信経験に差が生じているエリアメール・緊急速報メール。平時にどんな時に受信され、どのような行動を取ればいいか、確認しておきたいです。
図5. 訓練でのエリアメール・緊急速報メール受信経験(都道府県別)
赤字は4年間で30ポイント以上の上昇
※平均(67%)より高い県は暖色系、低い県は寒色系
このような調査結果を多く掲載した「データでみる防災ガイド」を公開しています。ご自身の災害への備えの状況と調査結果を比較しながら、ご活用ください。なお、書き込み式となっていますので、是非印刷し活用してください。
■参考情報
エリアメール(NTTドコモ)
調査概要 ―「2021年防災・減災調査」―
調査方法 | Web |
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調査対象 | 全国 15~79歳男女 |
有効回答数 | 9,072 |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。 |
調査時期 | 2021年10月 |
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