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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【防災】
地域の防災訓練への参加4人に1人 シニア層が高い参加率ーインターネットの活用が多い人の参加が高い傾向ー
(2022年11月9日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • シニア層が高い傾向 70代は41%の参加率(図2
  • インターネットの活用頻度が高いと参加率も高い(図3
  • 中部地方の参加が高い 静岡県が最も高く65% 山梨県、岐阜県、福井県、長野県と続く(図4

調査結果

NTTドコモ モバイル社会研究所では、2021年10月に防災に関する調査を実施しました。その中から、お住いの地域・自治体の防災訓練への参加についてまとめましたで、お伝えします。

1. シニア層が高い傾向 70代は41%の参加率

地域の防災訓練に参加している人は25%でした(図1)。年代別にみると、シニア層が高く、70代は41%が参加していました。ただ、10代の参加も平均以上で29%となり、最も低いのは30代の13%となりました。防災関連のではこのようにグラフにすると10代とシニア層が高いUの字型になる傾向が多々見られます(図2)。

図1. 防災訓練への参加(n=9,072)

図2. 防災訓練への参加率 年齢別(% ,n=9,072)

2. インターネットの活用頻度が高いと参加率も高い

防災訓練への参加と、インターネットの活用頻度(情報検索、動画視聴、インターネットニュースの閲覧、SNSの利活用の頻度を得点化)別にみると、インターネットの活用頻度が多い人ほど、防災訓練への参加が高い傾向が確認されました(図3)。その傾向は防災訓練への参加が低い、若中年層ほどより強く確認されました。また「避難所の認知」や「避難経路を決めている」割合も、インターネットの活用頻度が高いと高い傾向です。

図3. 防災訓練への参加率 インターネットの活用頻度・年齢別(% ,n=9,072)

3. 中部地方の参加が高い 静岡県が最も高く65% 山梨県、岐阜県、福井県、長野県と続く

最後に都道府県別に防災訓練への参加状況を見てみます。図4で示したように、地域によって大きな差があるようです。中部地方の参加率が高い傾向で、特に静岡県は3人に2人が参加しています。図1でお伝えした通り、シニア層の参加割合が高いため、人口構成による影響もありますが、地域での取り組みによりそれ以上の差が生じていそうです。

図4. 都道府県別 防災訓練への参加率 (%,n=9,072)

このような調査結果を多く掲載した「データでみる防災ガイド」を公開しています。ご自身の災害への備えの状況と調査結果を比較しながら、ご活用ください。なお、書き込み式となっていますので、是非印刷し活用してください。

調査概要 ―「2021年防災・減災調査」―

調査方法 Web
調査対象 全国  15~79歳男女
有効回答数 9,072
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。
調査時期 2021年10月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。

モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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