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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【子ども】
スマホは「遊びの機器」、パソコンは「学習の機器」と思っている親が多い
(2024年12月3日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • スマホは「遊び」、パソコンは「学習」と思っている親が多い(図1
  • スマホは「遊び」と思っている親と子のスマホ利用時間は長い(図2
  • スマホは「学習」と思っている親の子のスマホ利用時間は短い(図3

調査結果

2023年11月に実施した親と子に関する調査の中から、親は子がスマホ・パソコンを利用することに対し、どのように考えているかについてお伝えします。

1. スマホは「遊び」、パソコンは「学習」と思っている親が多い

小中学生のスマホの利用が増えており(モバイル社会白書第7章資料7-5)、さらにGIGAスクールの関係もあり、その利用内容も多様になっています。それでは親は、子がスマホ・パソコンを利用することに対し、どのように考えているでしょうか。

今回、親に対して子どもの機器利用について「学習」「遊び」「人との繋がりを豊かにする」という3つの項目で調査を行いました。その結果、図1に示されている通り、スマホは「遊び」や「人とのつながりを豊かにする」ための機器と考える親が多いのに対し、パソコンは主に「学習」を目的とした機器と考える親が多いことがわかりました。

図1. 【小中学生】スマホ・パソコンを子が利用することへの親の考え


図1の結果の中から、「学習」と「遊び」で、どちらを重点的に考えているかを比較しました。その結果を図2に示します。この図を見ると、スマホについては多くの親が「遊び」と考えているのに対し、パソコンは「学習」と捉えている親が多いことが明らかになりました。


図2. 【小中学生】スマホ・パソコンを子が利用することへの親の考え(学習か遊びか)


2. スマホは「遊び」と思っている親と子のスマホ利用時間は長い

子どもがスマホを使うことを「遊び」と考えているかどうかについて、子どもと親のスマホ利用時間の平均を調べました。その結果、スマホを遊びだと思っている子どもは、利用時間が長い傾向がありました。また、その親のスマホ利用時間も長くなっていることがわかりました。

図3. 【小中学生】スマホを遊びの機器と考えるかとスマホ利用時間


3. スマホは「学習」と思っている親の子のスマホ利用時間は短い

最後に、親は子どもがスマホを使うことを「学習」と考えているかどうかと、子どもと親のスマホの利用時間の平均を計算しました。その結果、子どもがスマホを遊びと考えているかどうかとは違って、子どもが「学習」と思っている場合はスマホの利用時間が短くなりました。一方で、親のスマホ利用時間は長くなっていることが分かりました。

図4. 【小中学生】スマホを学習の機器と考えるかと親と子のスマホ利用時間


なお、子どもに関する調査結果は「モバイル社会研究所白書2024年版」でも紹介しています。  

当白書は、子どもに関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。

モバイル社会研究所白書2024年版(全体
モバイル社会研究所白書2024年版(子ども調査)

 

調査概要 ―「2023年親と子の調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 関東1都6県・小学生及び中学生とその親
回答数 600
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2023年11月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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