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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【子ども】
パソコンでキーボード入力ができる子はさらに増え
小学生高学年及び中学生で約9割、携帯電話の文字入力と並ぶ
(2023年5月18日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 小学生高学年、中学生で「携帯電話文字入力ができる」と「パソコンのキーボード文字入力ができる」割合が同じになる(図1
  • 「パソコンのキーボード文字入力ができる」割合は2021年以降大きく伸びる(図2
  • タブレット・パソコンを利用した授業を多く実施している場合、ICTスキルは高い傾向(図3

調査結果

2022年11月に実施した親と子に関する調査の中から、ICTに関わるスキル(小中学生が回答)についてお伝えします。

1. 小学生高学年・中学生で「携帯電話文字入力ができる」と「パソコンのキーボード文字入力ができる」割合が同じになる

学校から貸与されるタブレット・パソコンは7割を超え、さらにスマホの利用率も小学生高学年で半数を超えるなど、小中学生のICT機器の利用状況は変化しています。それでは、ICTに関するスキルはどのような状況か、調査した結果をお伝えします。

図1ではICTに関わるスキルが実施可能かを6項目で調査した結果を学年別で示しています(子が回答)。2018年から同調査をおこなっていますが、小学校高学年及び中学生で「携帯電話での文字入力」と「パソコンのキーボード入力」ができる割合が初めて並びました。これは図2で示した通り、「パソコンのキーボード入力」ができる割合が毎年増加(特にGIGAスクール構想が運用された2021年以降)しているためです。

図1. 【小中学生】ICTスキル(実施可能と答えた割合) 子が回答



図2. 【小中学生】パソコンのキーボード入力ができる割合 子が回答

2. タブレット・パソコンを利用した授業を多く実施している場合、ICTスキルは高い傾向

次にICTスキルについて、タブレット・パソコンを利用した授業の頻度別に見てみます(2023年3月23日レポート参照)。パソコン入力スキルだけでなく、全項目で授業頻度が多いと、ICTスキルが高くなっています。

スキルの中には情報開示やセキュリティに関する項目も含まれており、学校の授業の中でもこういった内容が含まれていることが推察されます。

図3. 【小中学生】 ICTスキルとタブレット・スマホを利用した授業の頻度

前回と今回でタブレット・パソコンと授業頻度とICT授業への感想及びスキルについて、合わせて見ました。今後は「情報モラル」に関する授業について、見ていきます。

調査概要 ―「2022年親と子の調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 関東1都6県・小学生及び中学生とその親
有効回答数 600
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2022年11月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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