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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【子ども】
タブレット・パソコンを利用した授業の頻度は2極化
毎日利用が2割の一方、月1回以下の利用も2割
(2023年3月23日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 貸与されたタブレット・パソコンを利用し授業で活用が増加(図2
  • 学校から貸与されたタブレット・パソコンは7割を超える(図3
  • 学校からタブレット・パソコンの貸与が始まった時期は2021年度が最も多い(図4

調査結果

2022年11月に実施した親と子に関する調査の中から、学校でのICT利活用についてお伝えします。

1. タブレット・パソコンを利用した授業 毎日の実施は2割 一方、月1回より少ないも2割

学校でのタブレット・パソコンを利用した授業をどのくらい実施しているか、調査した結果を図1に示します。約2割が毎日ICT機器を活用した授業を行っています。一方、2割程度が月1回より少ない、もしくは全く実施していません。このように学年問わず、利活用は二極化しています。

図1. 【小中学生】タブレット・パソコンを利用した授業の頻度


2. 貸与されたタブレット・パソコンを利用し授業で活用が増加

次に学校でのタブレット・パソコンの活用状況を昨年同時期と比較してみた結果が、図2です。貸与されたタブレット・パソコンでの授業の活用(リアルタイム)が10ポイント増加し、73%となりました。学校に備え付けられているパソコンの利用は変わっていないため、この上昇分が全体の利活用増に寄与しています。

図2. 【小中学生】学校でのタブレット・パソコン活用(n=600) ()内は昨年比

3. 学校から貸与されたタブレット・パソコンは7割を超える

最後にタブレット・パソコンがどのくらい貸与されているか、調査した結果を図3で示します。タブレットの貸与が前年比10ポイント以上、上昇したことに連動し、貸与全体では7割を超えました。また、貸与時期を見ると(図4)、2021年が最も多いです。

図3. 【小中学生】学校から貸与されたタブレット・パソコン



図4. 【小中学生】学校から貸与されたタブレット・パソコンの時期

今回は学校でどのくらいタブレット・パソコンが活用されているかについて、調査結果をお伝えしました。今後、利活用の差でスキルや授業への態度にどのような差が生じているか分析し、報告する予定です。

調査概要 ―「2022年親と子の調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 関東1都6県・小学生及び中学生とその親
有効回答数 600
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2022年11月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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