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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【子ども】
小中学生の6割がインターネットのサイトや動画を親子で見る―半数は親が内容を説明する時もある―
(2023年1月30日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 約6割学年を問わず親子でインターネットのサイト・動画を見る(図1
  • 約半数がサイト・動画の内容を親が子に説明を行う(図2
  • 学年が低いほどサイト・動画を見てよい時間帯を決めている割合が多い(図3

調査結果

2021年11月に実施した親と子に関する調査の中から、インターネットのサイトや動画の視聴と親子関係についてお伝えします。

1. インターネットのサイト・動画を親子で見るは約6割

約9割の小中学生がYouTubeを見ている(2022年11月28日レポート)など、インターネット経由で動画をみる機会が多くなっています。

今回は、インターネットのサイト・動画の視聴を「親と子の関係」を軸に調査・分析してみました。具体的には「一緒にみる」「親が内容について説明する」「視聴に関してルールを設ける」の3点を報告します。

まずはインターネットのサイト・動画を一緒に見る結果です。図1の通り、学年問わず約6割の親子がインターネット経由の動画を見ています。なお質問文は「子どももあなたも好きなインターネットのサイトや動画を一緒に見る」となります。

図1. 【小中学生】インターネットのサイト・動画を親子で見る


2. 約半数の親が動画の内容を子に説明する

次にサイト・動画を見ながら、親から子へその内容について説明する割合を図2で表しています。具体的な質問は「サイト・動画に出てくる人がする悪い(よくない)行いについて、その理由を説明する」と聞き、その結果約半数が行っていると答えました。

インターネットのサイト・動画を見ながら、親子での少し深い内容まで会話が行われている様子が垣間見られます。

図2.【小中学生】インターネットのサイト・動画を見ながら親が子に内容の説明を行う

3. 学年が低いほどサイト・動画を見てよい時間を親子で決めている割合が多い

最後にインターネットのサイト・動画を見る時に見てよい時間帯を決めているかを聞きました。その結果は図3の通り、学年が低いと高い傾向が見られ、小学校低学年では4人3人が決めていると回答しました。その割合は学年が上がると下がる傾向で、中学生になると約半数となります。

図3. 【小中学生】インターネットのサイト・動画を見る時間帯を決めている

ICTの利用が増えることによって生じる親子関係の変化の中で、今回は「インターネットの視聴」に焦点をあて分析を行いました。今後もICT利用による親と子の関係について調査を通じて分析をおこなっていきます。

調査概要 ―「2021年親と子の調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 関東1都6県・小学生及び中学生とその親
有効回答数 500
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2021年11月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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