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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【子ども】
オンライン授業 小学生で5割、中学生は6割を超える―最も多かった子の感想「オンライン授業は先生の負担が増えたと思う」8割―
(2022年6月9日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 先生の負担が増えたと思うは8割弱
  • 操作が難しいは3割程度
  • 親より子の方がオンライン授業に対して、肯定的な見方をしている

調査結果

2021年11月に実施した親と子に関する調査の中から、オンライン状況の実施状況についてお伝えします。

1. オンライン授業をしたことがある 中学生では6割を超える

学校から貸与されるタブレット及びパソコンはこの1年で大幅に伸びました(参考:子どもレポート5月11日発信)。それでは家庭でどのくらいオンライン授業が行われたか見てみます。図1の通り、小学生で5割、中学生で6割を超える子がオンライン授業を経験しています。

図1. 【小中学生】(学校の授業を家庭で受ける)オンライン授業実施率

2.オンライン授業で(児童・生徒から見て)先生の負担が多くなった8割を超える

次にオンライン授業を家庭で実施した経験がある子にその感想を聞きました。先生に関連する項目では「(児童・生徒から見て)先生の負担が多くなった」と8割が回答しました。また子が負担に感じているのは「タブレット・パソコンが重く、通学時の負担が増えた」が6割程度ありました。一方4割は「置き勉などによって負担が減った」と回答しました。一部重複している子はいるものの、通学時の負担増になっている子が多いです。また「操作方法が難しい」は3割程度で、子の順応性の高さが伺います。

図2. 【小中学生】オンライン授業の感想(子が回答)

※オンライン授業を家庭で経験したことがある子に限定

3.親より子の方がオンライン授業に対し肯定的な感想を持っている

最後に同様の質問を親にも実施してみました。その結果、ネガティブな質問は親が高めです。ポジティブ質問の中で、授業の理解度、環境に関する項目は子が高めの傾向が見られました。この結果より、親が思っている以上に、子どもはオンライン授業に対し、肯定的な見方をしていそうです(図3)。

図3. 【小中学生】オンライン授業の感想(親子比較)

オンライン授業に関わらず、ICTを利用することで、学習がどのように変化があったか、今後分析し報告していきます。

調査概要 ―「2021年親と子の調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 関東1都6県・小学生及び中学生とその親
有効回答数 500
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2021年11月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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