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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【シニア】
通いの場に参加する時に約半数のシニアはインターネットを利用している
(2024年10月10日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 約2割のシニアが通いの場に参加している(図1
  • 通いの場に参加する時に約半数はインターネットを利用している(図2
  • 通いの場を利用する際、インターネットを利用していると、通いの場の参加する頻度が多い(図3
  • 通いの場を参加するシニアは健康満足度が高い(図4

調査結果

2024年1月に訪問留置法(調査員が訪問し調査を承諾頂いた方に紙で質問票を配り後日回収)を用いて実査した結果より、通いの場について、分析した結果をお伝えします。

1. 約2割のシニアが通いの場に参加している

シニアが活動する一つに「通いの場(地域の住民同士が集い、一緒に活動内容を企画し、ふれあいを通して「生きがいづくり」「仲間づくり」の輪を広げる場所)[※参考情報]」があります。その通いの場には、シニア全体で約2割が参加しています。また、女性の方が、男性よりも参加率(参加している頻度は問わず)が高いです。なお、都市規模別、地域別、有職・無職別の参加率は参考資料に記載します。

図1. 通いの場への参加率(%)

2. 通いの場に参加する時に約半数はインターネットを利用している

次に、通いの場に参加する時(連絡・集いなど)に、インターネットを利用しているか聞いたところ、参加者の約半数がインターネットを利用していました。このように、約半数のシニアがインターネットを利用している背景には、スマホが普及したことが影響をしていると考えられます(レポート2024年3月18日参照)。また、インターネットを利用している割合は、やや男性が高い傾向が見られました。

図2. 通いの場に参加する時にインターネットを利用する割合(%)

※通いの場に参加している人が対象

3. 通いの場を利用する際、インターネットを利用していると、通いの場の参加する頻度が多い

次に通いの場を参加する時に、インターネットを利用しているかの有無と、通いの場に参加する頻度を合わせて見てみました。インターネットを利用しているシニアは、通いの場の参加する頻度が多いです。インターネットを利用するシーンとしては、参加する際の連絡手段や情報共有などがあります。こういったインターネットの利用が、通いの場へ参加を促進しているのではないでしょうか。

図3. 通いの場の参加する頻度とインターネット利用

3. 通いの場を参加するシニアは健康満足度が高い

最後に通いの場を参加するシニアとしていないシニアで、健康満足度(0点[とても不満]~10点[とても満足])の差を見ました。男女とも、通いの場を利用しているシニアの健康満足度が高い傾向が見られました。

図4. 通いの場の参加と健康満足度(点)



参考資料①:図5. 通いの場への参加率[都市規模別](%)

参考資料②:図6. 通いの場への参加率[地域別](%)

参考資料③:図7. 通いの場への参加率[有職・無職別](%)


参考情報:厚生労働省

シニアに関する調査結果は「モバイル社会研究所白書2023年版」でも紹介しています。当白書は、シニアに関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。

モバイル社会研究所白書2023年版(全体)
モバイル社会研究所白書2023年版(シニア調査)

調査概要 ―「2024年シニア調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 全国・60~84歳男女
有効回答数 1,130
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2024年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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