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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【シニア】
別居家族との連絡頻度が高いシニアは生活満足度も高い―9月16日は敬老の日 離れて住むシニアに連絡をしませんかー
(2024年9月3日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • シニアの約4割が週1回以上別居家族と連絡(電話・メール・LINE)をおこなっている(図1
  • 別居家族との連絡頻度が高いシニアは生活満足度も高い(図2
  • 別居家族に「孫」がいると連絡頻度が多い割合が高く、特に男性はその傾向が大きい(図3

調査結果

2024年1月に訪問留置法(調査員が訪問し調査を承諾頂いた方に紙で質問票を配り後日回収)を用いて実査した結果より、別居家族との連絡について、分析した結果をお伝えします。

1. シニアの約4割が週1回以上別居家族と連絡(電話・メール・LINE)をおこなっている

シニアが別居家族と、どのくらいの連絡(対面ではなく、電話・メール・LINEでの連絡)をおこなっているか、調査を実施しました。その結果、図1の通り約4割のシニアが、週に1回以上別居家族と連絡をとっています。男女別では、女性の方が連絡頻度は多いです。このように、シニアが別居家族と連絡が活発に行われている背景には、スマホが普及した影響をしていると考えられます(レポート2024年3月18日参照)。

図1. 別居家族との連絡頻度

2. 別居家族との連絡頻度が高いシニアは生活満足度も高い

次に別居家族との連絡頻度と、今の生活の満足度(0点(とても不満)~10点(とても満足)で回答)を合わせて見てみました。図2では連絡頻度別に、生活満足が高い8点以上の割合を示しています。連絡頻度が週2日以上では、生活満足度が高い結果でした。

図2. 別居家族との連絡頻度と生活満足度(8点以上の割合)

3. 別居家族に「孫」がいると連絡頻度が多い割合が高く、特に男性はその傾向が大きい

最後に別居家族の構成と連絡頻度が多い(週2日以上連絡をおこなう)割合を見てみます。図3の通り、どの別居家族であっても、女性の方が連絡頻度の多い割合は高いです。男性は、別居家族に「孫」がいると、より連絡頻度が多い割合が高い傾向です。

図3. 別居家族との連絡頻度が多い(週2日以上連絡をおこなう)割合

シニアに関する調査結果は「モバイル社会研究所白書2023年版」でも紹介しています。当白書は、シニアに関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。

モバイル社会研究所白書2023年版(全体)
モバイル社会研究所白書2023年版(シニア調査)

調査概要 ―「2024年シニア調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 全国・60~84歳男女
有効回答数 1,130
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2024年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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