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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【シニア】
シニアの携帯電話の種類 60代・70代はAndroidスマホ、80代はシニア向けスマホが最も多い
(2024年6月24日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 60・70代はAndroidスマホ、80代はシニア向けスマホが最も多い(図1
  • 70代 従来のケータイからスマホへの移行が進む(図2
  • 北海道・東北及び九州・沖縄は従来のケータイ(シニア向けも含む)の割合がやや高い(図3
  • 大都市はスマホ比率が高い(図4

調査結果

2024年1月に訪問留置法(調査員が訪問し調査を承諾頂いた方に紙で質問票を配り後日回収)を用いて実査した結果より、利用している携帯電話の種類について、分析した結果をお伝えします。

1. 60・70代はAndroidスマホ、80代はシニア向けスマホが最も多い

シニアが利用している携帯電話の種類(複数利用している場合は、最も利用している機器)はどのようなものか、調査・分析した結果をお伝えします。60代はAndroidのスマホが46%で最も多く、次いでiPhoneも38%となり、合わせると8割を超えます。70代もAndroidスマホが最も多く39%、次に多いのはシニア向けのスマホで24%となります。iPhoneは18%で、この3つ(スマホ)を合わせると、8割を超えます。80代はシニア向けスマホが29%と最も多く、次いでAndroidスマホが27%となります。従来のケータイ(シニア向けも含む)も約3割所有しています。

図1. 最もよく利用する携帯電話の種類

※携帯電話所有者が対象

2.  70代 従来のケータイからスマホへの移行が進む

60・70代の利用している携帯の種類を経年変化で見たのが、図2・3となります。60代はここ数年大きな変化は見られません。70代は、従来のケータイ(シニア向けも含む)が1年で8ポイント減り、その分スマホ(特にAndroidスマホ)に代わっています。なお図2・3は関東のシニアが対象です。

図2. 60代最もよく利用する携帯電話の種類(経年推移)

※携帯電話所有者が対象



図3. 70代最もよく利用する携帯電話の種類(経年推移)

※携帯電話所有者が対象

3. 大都市の方がスマホ比率は高い

最後に地域別・都市規模別に見てみます。地域別では北海道・東北及び九州・沖縄は従来のケータイ(シニア向けも含む)の割合がやや高いです。また北陸・甲信越はシニア向けのスマホ比率が高く、Androidスマホの比率が低いです。

また都市規模別にスマホ比率(シニア向け・Androidスマホ・iPhone)を見ると、大都市ほど高く、政令指定都市・特別区は7割を超えています。一方、10万未満の市町村は6割を切ります(図4)。

図4.  最もよく利用する携帯電話の種類(地域別)



図5. 最もよく利用する携帯電話の種類(都市規模別)

また、シニアに関する調査結果は「モバイル社会研究所白書2023年版」でも紹介しています。当白書は、シニアに関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。
モバイル社会研究所白書2023年版(全体)
モバイル社会研究所白書2023年版(シニア調査)

調査概要 ―「2024年シニア調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 全国・60~84歳男女
有効回答数 1,130
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2024年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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