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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【シニア】
シニアの日々の活動「積極派」はスマホ所有9割超える(前年比+16)ー「積極派」と「消極派」とのスマホ所有率差は広がり20ポイントにー
(2022年6月1日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 日々の活動 2年連続減少傾向
  • 日々の活動「積極派」はスマホ所有率9割を超える
  • 日々の活動が「消極派」で直近にスマホを所有した人のきっかけ 「ガラケーが使えなくなると聞いた」「家族のすすめ」

調査結果

2022年1月に訪問留置法(調査員が訪問し調査を承諾頂いた方に紙で質問票を配り後日回収)で実査した結果より、シニアの日々の活動とスマホ所有について、分析した結果をお伝えします。

1. シニアの日々の活動 2年連続減少傾向

2015年からシニアの日々の活動を6つの項目で調査しています。2022年1月調査結果は前年と比較し、やや減少しました。コロナ禍の前、2020年から2年連続減少しています(図1)。

図1. シニアの日々の活動

地域活動・・自治体・町内会・老人会
奉仕活動・・有償・無償問わず、奉仕活動、ボランティア活動
教室(教養・芸術)への参加・・教養・芸術(音楽・手芸など)・料理などのカルチャースクール・教室・地域サークル
教室(身体)への参加・・体操・ヨガ・ダンスなどの体を動かすカルチャースクール・教室・地域サークル・スポーツクラブ
仲間との交流・・仲間・友達と旅行・趣味の集まり、もしくは外食などの交流
家族との交流・・家族・親戚と旅行・趣味の集まり、もしくは外食などの交流

2. シニアの日々の活動グループ 積極派から消極派まで存在している

シニアの日々の活動を統計的手法で5つのグループに分けました。例えば、「積極派」は「地域活動」や「カルチャースクールへの参加」をしていて、「人との交流」も盛んなグループとなります。女性の割合が多いのが特徴です(図2)。

図2.シニアの日々の活動グループ

○・・参加、交流をしている ×・・参加、交流をしていない

3. 日々の活動「積極派」はスマホ所有91%(前年比+16)

5つのグループとスマホ所有率を見ると「積極派」が91%と最も高くなっています。最も低い所有率は「消極派」で71%でした(図3)。
 2015年では「積極派」と「消極派」のスマホ所有率の差はありませんでした。7年後の2022年では20ポイント広がりました。(図4)。


図3. シニアの日々の活動グループとスマホ所有率


図4. シニアの日々の活動グループとスマホ所有率経年推移

4. 日々の活動「消極派」のスマホ所有きっかけ「ガラケーが使えなくなると聞いた」「家族のすすめ」

最後に日々の活動グループと、スマホ所有きっかけをみてみます。今後スマホへの移行の余地が最も高い「消極派」の内、ここ3年以内にスマホを所有した人の理由は「ガラケーが使えなくなると聞いた」「家族のすすめ」や「周辺がスマホを持った」が上位でした(図5)。

図5. シニアの日々の活動グループとスマホ所有きっかけ(3年以内にスマホを所有した人)

アクティブ派・・日々の活動「積極派」「教室でいきいき派」「地域で活躍」
中間派・・日々の活動「仲間家族中心」

今後もシニアのライフスタイルに注目し、ICT利活用の状況を分析し、報告します。

調査概要 ―「2022年一般向けモバイル動向調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 関東1都6県・60~79歳男女
有効回答数 709
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2022年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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